プレイ時間:28時間〜
プレイ時間:28時間〜
訓練施設で訓練用モンスターを前にしながら、コントローラーを繰り返し操作し、攻撃を回避したり、盾で受け止めたりしながら、モーションの選択の習熟を試みた。
TWCでは無数のモーションを身につけることができるけど、コントローラーのボタンは当然、限られている。
今の僕が使っているコントローラーは、左手の親指でステッィクを動かし、右手で六つのボタンを選べる。両手の人差し指でそれぞれ二つずつも選べる。右手用のスティックもある。
とにかく八つのボタンの組み合わせで、モーションを即座に選択したり、連結しないといけないのだ。
モーション選択の素早さは戦闘力に直結するから、工夫が必要だろう。
僕が選べるモーションは六を大きく超えているから、それはそのまま右手で選べる六つのボタンだけでは足りない事を意味するし、もちろん六つ以内でも基礎操作のボタンが必要なことから、モーションに全てを割り振ることはできない。
そうなれば、自然と人差し指で押すボタンも活用していくことになる。
何度も動きを確認し、それはアバターの動きであると同時に、僕の操作の滑らかさの確認でもあった。
試しているうちに時間ばかり過ぎて、これは一朝一夕には身につかないな、とこの日は諦めることにした。
訓練施設を出て、ログアウトする前に手持ちの売却可能なアイテムをダラーに変えることにした。
先日の大激戦で、千年樹の根が60個もある。一個は200ダラーだから、12000ダラーである。
こうなってみるとTWCの最初の段階でのダラーの不足は、意外にバランスが取られているのかもしれない。もっとも、隠しステージで稼いだわけだから、微妙なのかも。
ただ、僕みたいに最初から10万ダラーがなくても、何度も死にながら戦ったり、パーティに参加して戦ったりすれば、低レベルなりにやっていけるのだろう。
僕は12000ダラーの収入にホクホクしながら、レベル10の自分のステータスをチェックする。
生命力が640、体力が590、筋力が360、回復力が290、敏捷性が1080。
やっぱり敏捷性が高い。
その割にはどうも、動きが遅いんだよなぁ。何が理由だろう?
それと気になるのは、アイテム欄にある「千年樹の種」だ。
これは実は売ると1000ダラーになると調べがついている。
でもデギオンが何かの折に、言っていたのだ。
それは第2層まで持って行ったほうがいい、と。
なので今、アイテム欄には二つの千年樹の種がある。
第2層のほうが高く売れるとか、そういうことだろうか。
そろそろ、第1層から第2層へ行くべきかもしれないな、とは思わなくもない。
パスワードは既に手に入っている。
でもそうするのは、デギオンとアカリアに確認してからだろう。
(続く)




