表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/365

プレイ時間:20.5時間〜

プレイ時間:20.5時間〜



 プランツロードの一撃は、円盤盾を直撃して、たったの一発で耐久度をゼロにして崩壊させた。

 その代わりに僕はほとんどダメージも受けていなかった。

 しかし、これで防御手段はなくなったことになる。

 あとは攻めるしかない、と決めて三段突きを連続で繰り出す。

 とっさの発想で、攻撃を受けたプランツロードが横へ移動するのを計算して、こちらからも側面へ回り、より少ない動きで相手を正面に置けるようにする。

 攻撃をキャンセルできないことも分かったので、こうして敵の側面に立ち位置を選べば、回避するのもギリギリで間に合う、はずだ。

 どれくらいをやりあったか、体力のゲージがイエローからレッドに変わった時、プランツロードが大きく震え、崩れるように倒れると、バラバラに崩れていく。

 最後に残ったのは巨大な種のようなもので、それと同時にボスを倒したことを讃える表示が出た。

 そこへポップアップのメッセージで「あなたのレベルが7に上がりました」と表示され、モーションの追加の通知が三つ、連続した。

 最後にテキストで「ボス撃破の報酬として「千年樹の種」を手に入れました」とある。携行の中にそのアイテムを格納すると、目の前の巨大な種の立体映像は消えた。

「一応、終わったらしいな」

 背後からデギオンとアカリアがやってくる。二人とも疲れているようでもない。

「さて、セントラルへ戻ることにしよう。それとも、第2層の街へ行くか?」

 そうか、僕は第1層をクリアしたんだ。

 すぐには決められないでいると、セントラルに戻ろうよ、とアカリアが言った。

「仲間が生命力も体力も疲労しているのは、どうも不安だし」

 そんなことを言ったアカリアが、移動は私のおごりでね、と言ってアイテムを取り出した。

 それは小さなリングのようなもので、僕の知らないアイテムだった。

「なんですか、それ」

 テキストで訊ねると、アカリアが答えてくれる。

「転移系アイテムの「跳躍の腕輪」ってものよ。第60層くらいで手に入る。どうも第100層まで行くと無料で転移できるアイテムもあるらしいけど、これは有料だね。ほんの10ダラーだけど」

 運用もせこいよなぁ、とデギオンが言ったのに、まさに、とアカリアが応じる。

 行くよ、と彼女が言った直後、周囲の像が歪み、そして周囲の光景は草原ではなく、デギオン武具店の中に変わっていた。



(続く)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ