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プレイ時間:19時間〜

プレイ時間:19時間〜



 草原に入って、奥へ進んでいくわけだけど、デギオンもアカリアも武装している。

 デギオンは長い柄の先に斧と槍が付いている、斧槍と呼ばれる武装。鎧は銀色が眩しいしっかりしたものだ。それぞれに高級品だと思う。

 アカリアは最低限の鎧で、両手に鎌を持っている。この二本の鎌は鎖で結ばれていた。鎖鎌だ。

 僕も騎兵槍を片手に持って、もう一方には円盤盾を装備している。

 なんか、僕だけが貧弱だな。

 危険地帯に踏み込んだ最初は、化け草しか現れなかった。

 でもデギオンもアカリアも、化け草には攻撃せず、防御に徹して僕の前に誘導してくる。

 どうやら経験値を多めに稼がせる、という魂胆らしい。

 素直に好意に甘えることにして、僕は攻撃を防がれた直後の化け草に、三段突きを繰り出し、次々と撃破した。

 途中で木立を抜ける時は、次々と現れるグリーンスネークも、僕の方へ誘導され、この時はさすがに連戦のせいで体力が底をつきかけて、戦闘の後に固焼きパンで体力を回復する必要があった。

 食べている最中にグリーンスネークが襲いかかってきた場面があったけど、「のんびり飯にしていろよ」なんて軽口を言いながら、デギオンが全ての攻撃を跳ね返した。

 彼は盾を持ってない。斧槍が両手を使う武装のようだけど、防御はその柄で受け止めるのだ。かなり精密な動きが必要そうである。

 僕が回復すると戦闘が再開されて、僕がグリーンスネークを倒すことになる。

 パーティを組むと経験値が全員に分配されるけど、設定することで一人に集中させることもできる。今は僕に集中している。

 TWCの基本の仕様としては、戦わなければ経験値が0ということはない。経験時間というものがあり、こうして雑魚の中のザコを相手にしていても、デギオンもアカリアも経験値を微々たる数値でも得ているだろう。

 僕に振り分けられるのは、勝利報酬のような経験値だ。

 木立を抜ける時には、僕はレベルが1上がり、レベル4になっていた。

 それに加えて、経験時間によりステータスが向上し、モーションが追加された。

 ステータスの向上は、やっぱり俊敏性がより多く上がっている。

 レベル4の段階で生命力が300、体力が330、筋力が160、回復力が110、敏捷性が400だ。

 追加されたモーションは、「踏み込み」だった。

 どうも前に素早く飛び出せるらしい。騎兵槍との相性は良さそうだ。

「しかし、どんくさいよな、どうも」

 僕がすでに六つ目の固焼きパンを食べているところで、デギオンが心底から不思議そうに言った。

「僕もそう思うね。俊敏性が400なんて、レベル15くらいあるんじゃない?」

 アカリアも同意したけど、結局、わからんね、とデギオンは考えるのをやめたようだ。

 さらに先へ進むと、プランツスレイブが一度に四体、同時に出現した。

 僕がもし一人だったらできないことだけど、前に飛び出して、騎兵槍を繰り出す。

 どうやら、仲間がいれば、勇敢になれるようだ。



(続く)

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