カマキリ、襲来
「いや〜!助けて〜!」
今、煌介たちは巨大カマキリに追われていた。
「なにあのカマキリ!デカすぎ!怖い!」
「『バーサーカー』です!ここら辺では上位のモンスターで鎌の振り下ろしには気をつけてください!死んじゃうので!」
「なぁ、お前の魔法であのカマキリ倒せないの?」
「無理です!バーサーカーは何故か魔法に対して耐性があって〈魔女殺し〉と呼ばれているのですよ!」
「まじか!じゃあどうすれば良いんだよ〜!」
煌介は逃げながら打開策を考え、一つの打開策が思い付いた。
「なぁ、どうにかしてあいつの頭下げることは出来るか?」
「出来ますが、一瞬だけですよ!」
そう言うとカナシアは魔法を唱えた。
「………………【ピット】!」
突然、大きな穴が出来てカマキリはその穴に落ちた。
「ありがとう!これなら行ける」
煌介はそう言うと塩酸の瓶を取り出し、蓋を開けて塩酸をカマキリの頭に掛けた。塩酸はカマキリの皮膚を溶かしそのまま脳までいき、脳が溶かされてカマキリは絶命した。
「バーサーカーが記録されてる…倒した。やばい、笑っちゃう……」
「なぁ、そんなに面白いのか?生物の命を奪っているんだぞ俺とお前で。あと剥ぎ取りはやるのか?」
「ふふっ、そうですね。眼玉と鎌を剥ぎ取って帰りましょうか」
その後2人で眼玉と鎌を剥ぎ取りそのまま街に帰っていった。
2人が戻った時にはもう夕日がさしており、2人は蛙とカマキリの眼玉と鎌を売りギルドで依頼の報告をしていた。
「真珠50個の納品が出来たのでこちらが報酬です」
煌介たちは受付嬢から報酬を受け取り近くの椅子に座った。
「今回はありがとうございました。お陰で野宿にならなそうです」
「そうか、それはよかったな。後、売った金、全部貰っていいのか?」
「はい。助けてくれたお礼も兼ねてなので貰ってください。このまま食事をするので、一緒に食べませんか?」
「うん、そうしよう。聞きたい事が沢山あるからな」
この後、食事をして銭湯ぽい所や月日を教えてもらいギルドで別れ家に帰った。
「風呂に入って食事したし寝るか。でもその前に日記つけよう」
異世界に来た日を忘れ無いように煌介は日記を書き始めた。
「………良し、今回はこのくらいにして寝るか」
寝る前に、『内側から鍵、掛けれないじゃん!』と言う理由で、昔作った鍵で開けれない様し、1日を終えたのだった。
4月20日 異世界に来てから1日目
今日、異世界に来た。部屋ごと転移された模様。異世界の文字が全く読めないので、とてもキツいと思った。青い狸が出す特殊なこんにゃくが欲しいと思った。
今いる街は『アルナイル』と言う明るい街にいる。昔からある街のようで当時の国王が名付けたそうだ。街には『ギルド』があり、そこでカナシアと出会った。ギルドでの初仕事が蛙から取れる真珠の採取だった。途中巨大カマキリに襲われたがなんとか助かった。
明日はいろんな人から文字を教えてもらおう。
モンスター紹介
巨大カマキリ バーサーカー 二つ名〈魔女殺し〉
体長5m 体重 170kg 上位モンスター
二つ名の通り魔法に対して耐性があるカマキリ。今回戦ったバーサーカーはメスでありこれがオスだと、死んだ後強烈なフェロモンを出し、そこにメスのバーサーカーが群がってくる為運が味方したようだ。
鎌はとても切れやすく武器を作る職人に渡せばそれなりに良い武器をを作ってくれる。