はい、異世界です
キャラクター紹介
吉田煌介
男性 15歳 身長178cm B型
この作品の主人公。化学が大好きであり化学のことならほとんど知ってる高校生。部屋の中には濃硫酸や硝酸が詰まった瓶が沢山置いてありいつも地震が来ないことを願っている。好きな女性は同じ化学が大好きな人である。
「あれ?こんな所に小屋があったかな?」
「別にいいだろそんなの。この世界は空から魚が降ってきたりするんだぞ。急に建物が立っていても不思議じゃないだろ」
「そうなんすかね?オラは不思議に思うけど……」
「おい!置いて行くぞ新人!」
「待ってください、先輩!」
吉田煌介は部屋の中にいた。何故異世界に転移しているのか、誰がこんなことをしたのか考えていた。
「誰が、何のために俺を転移させた?」
彼は悩み、とりあえず、仮説を立てることにした。
仮説1
この異世界にいる誰かが俺を転移させた。
仮説2
現世の誰かが俺を転移させた。
仮説3
神様のいたずら。
煌介は「仮説1が濃厚だな」と推測した。
仮説2は、まだ異世界へ転移する装置を作れる技術が無いはずだからだ。仮説3は、神様がいたずらで異世界に転移させるなんて、聞いたことも見た事無い。よって、仮説1が濃厚だと推測した。
煌介は情報を得るべく部屋着から動きやすいジャージに着替え部屋から出て行った。
「部屋の扉が鍵付きで外からかけるタイプでよかった。あれ、よくよく考えたら鍵を親に預けていたらこっから出て行けなかった。自分が持っててよかった」
彼は安堵しながら鍵をして近くにあった露店の店主と話をした。
「すみません、聞きたいことがあるのですが聞いてもいいですか?」
「おう、いいぜ兄ちゃん。何が聞きたいんだ?」
「ええと…この街の名前てなんですか?」
「おいおい兄ちゃん!この街を忘れたのかよ⁉︎」
「記憶にないので」
「そうか。この街は『アルナイル』と言う街だぜ。昔の国王が『輝くもの』と言う意味で名付けた街だ。」
煌介は街の名前が『アルナイル』であり意味が『輝くもの』と聞き、星のアルナイルに酷似していると考えた。
「おいおい兄ちゃん急に黙りこんでどうした?」
「あっ、いえ、なんでもないです。」
「そうか。他に聞きたいことはないか?」
「……じゃあこの街で『召喚の儀』みたいな事はありましたか?」
「あぁ、昨日『異世界の勇者を召喚することができた』
と国王が直々に言ってたからな。なんか本当にあったんだろうな」
煌介は(この店主の目を見る限り本当なんだろう)と思った。
「じゃあ、異世界の勇者は今はどこにいますか?」
「あー、勇者なら王城にいるんじゃあないか」
「王城か。じゃあ会うことはできないな。」
「まぁそんなもんだな。あとはギルドがあるくらいだな」
「ギルドがあるんですか⁉︎」
「いきなり食い付いてきたな。俺は商人だからあまり詳しい内容はわからん。一応ギルドの場所はわかるから教えておくよ」
「ぜひ詳しく」
煌介は店主からギルドの場所を聞き露店からギルドへと向かった。
露店から5分ほど歩きギルドに着いた。
「この看板なんて書いてあるんだ?」
道中にもあった、看板や商品のネームにも書いてある異世界文字が読めずにいる煌介は、ギルドの中に入った。ギルドの中には、長い木のテーブル、椅子があり、そして受付嬢がいた。
「すみません、ここってギルドですか?」
「はい、そうですよ。冒険ギルド『アディックス』へようこそ!」
(アディ○スとヨ○ックスが混じったような名前だな)と煌介は思いながら受付嬢に話しかけた。
「ギルドはどんなことをしているのですか?」
「はい、ギルドは依頼されたものを『ギルドに登録した人』に熟させ、達成時に依頼に見あった報酬を出しています」
「ん?『ギルドに登録した人』しか出来ないのか?」
「はい、そうですよ。ギルドに登録するなら登録費が掛かりますよ」
「登録費⁉︎ …一体お幾ら何ですか?」
「100ゴールドです。…もしかしてお金ないのですか?」
「…ありません」
「なら、お金を持ってきてから来てください」
煌介は近くにあった椅子に座りお金を稼ぐ方法を考えていた。
「相席、していいですか?」
透きとおった声の方を見ると、そこには黒いローブを着た赤紫色の髪を持つ黄緑色の目の女の人がいた。
今回出てきたキャラクター紹介
露店の店主 ガース・バスク
男性 35歳 身長185cm O型
厳つい顔とガタイのいい体を持つおっさん。嫁がおり子供が3人もいる。最近、腰痛で悩んでいる。
受付嬢 マーニア・ラビル
女性 22歳 身長164cm AB型
受付嬢を始めてからまだ1週間の新人受付嬢。30歳までには結婚する、と心に刻んでいる。
黒いローブを着た女の人
女性 ⁇歳 身長166cm A型
まだ何もわからない女の人。煌介に頼みたいことがあるらしい。