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神の力


 梨乃は、一人走って白部神社に向かっていた。この異変を止めるには、竜神を鎮めるしかない。今の梨乃でどこまで太刀打ち出来るかは分からないが、やるしかない。

「私が止めなきゃ、町の異変が収まらない!」

梨乃は深い山道を超えて、神社の境内に辿り着いた。

 そこでは、龍神が梨乃を待ち構えていらように居る。

「あれが…、竜神様?」

竜神は目を赤く光らせて、咆哮を上げた。そして、空に雲を発生させ、滝のような雨を降らせる。その衝撃で梨乃は転んでしまった。

「これが、神の力…」

そこまでの力を発揮しても、竜神の勢いは止まらない。更に、竜神は口から水を吐き出し、梨乃の足場は一気に悪くなった。



 梨乃はそこから立ち上がり、竜神に向かって行った。

「『瞬風華』!」

梨乃はお札を投げて竜神を浄化させようとした。だが、お札は竜神に触れるとすぐに蒸発してしまう。

 梨乃が攻撃してきた事に気づいた竜神は、尾で梨乃を攻撃しようとするが、それを梨乃は慌てて避けた。

「『疾風刃』!」

次に、梨乃は風刃を発生させ、竜神を斬りつけた。だが、それでは竜神を弱まらせるには至らない。



 梨乃は一旦地面に降りて、作戦を考えながら走って行った。

「さっき怪と戦った時と同じように、距離を詰めたいな…」

梨乃はポケットの中に入っていた霊水晶の数珠を取り出した。

 すると、霊水晶が周囲の『風』を集めていく。それは、梨乃が普段使うものよりも強力だった。

「これを使えば、もっと高く飛び上がれるかもしれない!」

梨乃は『風』の糸を編んだ網を使って、空高く飛び上がった。そして、竜神に一気に近づいた梨乃は、強力な技を放つ。

「『暴風の陣』!」

梨乃は自分の周囲に暴風を発生させた。それで、竜神は弱まっていく。



 だが、竜神の暴走は止まりそうにない。この地の守り神で、本来なら人間を襲わないはずの竜神が何故荒れ狂っているのか、梨乃はずっと疑問に思っていた。

 そこで、梨乃は竜神の気配を感じた。すると、竜神本来の気配とはまた別の気配を感じる。

「この気配…、竜神様のものじゃない?」

それに気づいた梨乃は竜神の『風』を読んだ。どうやら、竜神は邪悪な怪の気配に触れて、暴走していたようなのだ。

「『逆風縛』!」

梨乃は、竜神が発する『風』の流れを変えた。すると、邪悪な気が吹き飛び、竜神は本来の意識を取り戻した。そして、急に動きが止まり、地上に降りていく。

「どうやら、自分の意思で暴れている訳ではなかったみたいね」

竜神は身体を縮ませて、神社の本堂に戻って行った。それを見た梨乃は、竜神を追い掛け、その中に入って行った。



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