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登場人物紹介:その2

グリフィン子爵家の関係者


ウォルターさん(ウォルター・オルティス)

 グリフィン子爵家の家令であり調査探索部部長。年齢不詳、おそらく50歳代。現在独身。モーリス・オルティス準男爵の弟。

 領主貴族家の家令としてグリフィン子爵領の内政、外交のトップであり、かつ古くからファータの探索者を率いて来た調査探索の責任者。子爵館屋敷では執事を置いていないので、屋敷内のさまざまなことも面倒を見る超多忙おじさん。

 北方15年戦争の終盤に従軍し、いまでも家令執務室に当時愛用したフルプレートアーマーが飾られている。


クレイグさん(クレイグ・ベネット準男爵)

 グリフィン子爵家騎士団長。年齢不詳、おそらく50歳代。奥さんはいるが子供がない。

 セルティア王国の北辺で最強と言われる、グリフィン子爵家“脳筋”騎士団を率いる騎士団長。武闘派貴族の象徴的存在。

 子爵家が保有するふたつの準男爵位のひとつを持っているが、子供がなかったことから剣術の弟子であるアビーを跡継ぎに望み、昨年に正式承認された。

 アビーが得意とする強化剣術の達人であり、北方15年戦争の終盤ではウォルターさんとともに闘った。


ダレルさん

 子爵館屋敷の庭師。年齢不詳、おそらく40歳代後半。独身。土魔法の達人として王国の魔導士界隈では隠れた有名人。

 ブルーノさんたちと十代の頃に北方15年戦争で闘い、戦争終結後に冒険者となってパーティを組み、グリフィニアでナンバー1となった。

 しかし、ヴィンス父さんとアン母さんと結婚する際に、先代子爵のカートお爺ちゃんに請われて屋敷整備の仕事に携わり、そのまま庭師となる。

 ザックを幼少期から可愛がり、彼だけはいまでもザカリー坊ちゃんと呼ぶ。

 いつもは庭の手入れや屋敷のメンテナンスが主な仕事だが、屢々アラストル大森林に入り、昨年には王都に滞在してナイアの森の地下拠点建設で活躍するなど、元一級冒険者としての土魔法の腕前は健在。ライナさんが少女時代の魔法の師匠でもある。


コーデリアさん

 子爵館屋敷の家政婦長。年齢不詳。屋敷内に居住しているので、過去は分からないけど現在は独身かな。

 屋敷内を取り仕切る家政婦長として、先代子爵の時代からグリフィン子爵家で働いている。

 侍女さんたちのトップであり、普段は穏やかなおばさんだが怒るともの凄く怖いらしい。エステルちゃんも侍女時代に、足音を立てずに屋敷の中を走っているところを見つかり、屋敷内を走るのは厳禁だけど、もし走るなら普通の人のように足音を立てなさいと、ひどく怒られた。


レジナルドさん

 子爵館屋敷の料理長。年齢不詳。

 長年に渡り屋敷の食事を作り続けている料理長のおじさん。特に彼の作るサンドイッチは絶品。

 本作ではあまり登場の機会がないので、いまひとつパーソナリティが不明だが、弟子のトビーくんにはかなり厳しいらしい。

 屋敷ではアン母さんの方針もあって、家族と使用人の食事メニューを分けていないので、全員がレジナルドさんの美味しい料理を毎日食べられる。


トビーくん(トビアス)

 子爵館屋敷のアシスタントコック兼パティシエ。今年28歳。独身。

 レジナルドさんの部下として屋敷のアシスタントコックを務めながら、好きなお菓子づくりの腕を磨いて来た。特にエステルちゃんからは、旅に出る際などで大量のお菓子を作らされる。

 ザックが1年生のときに学院祭でのクラス企画、魔法侍女カフェに提供するグリフィンマカロンを作り上げ、後にトビー監修でソルディーニ商会から販売されて好評を博す。その他のお菓子のレシピ提供や監修も行っており、お菓子がグリフィン子爵領の特産品とまで言われるようになった立役者。

 ザックの少年時代には屋敷に男性の若者が彼しかいなく、唯一のザックの友だちだった。現在のザック的には、ユニコーンのアルケタスくん、学院2年生のカシュくんとこのトビーくんはほぼ同じ扱い。「え、そうなんすか?」

 本人は侍女のリーザさんと一緒になるのを望み、アン母さんも後押ししているが、さてそろそろなのかな。


リーザさん

 子爵館屋敷侍女。今年23歳。独身。

 長い間、アン母さん付きの侍女を務めている。かつてはエステルちゃんの同僚で、現在も友だち。

 アン母さんとしては、彼女をトビーくんのお嫁さんにしたいと考えているが、本人たちがなかなか進展出来ていないようだ。でもリーザさんも23歳だし、だいたいにおいて結婚が早いこの世界の女性の基準からすると、本当にもうそろそろなんとかしないとだよ、トビー選手。


オスニエルさん

 グリフィン子爵家の筆頭内政官。今年43歳。妻はシンディーちゃん。現在はふたりの子供のパパ。

 セルティア王立学院時代のヴィンス父さんの先輩で、本来は自然博物学の研究者を志していたが、父さんから請われて内政官になった。しかし現在でも業務の合間にアラストル大森林のフィールドワークと研究を続けており、恩師で学院の自然博物学教授のオリヴェル先生に研究レポートを定期的に送っている。

 元侍女でザック担当だったシンディーちゃんを、彼女が18歳のときに妻に迎えた幸せ者。


シンディーちゃん

 子爵館屋敷の元侍女。今年27歳。オスニエルさんの奥さんで、ふたりの子持ちママ。

 ザックの誕生以来、5歳まで彼の担当侍女を務め、結婚を機に退職してエステルちゃんにバトンタッチした。

 担当侍女当時は、幼児のくせに直ぐに姿を消すザックを追いかけ回してばかりで、日々手を焼かされたのも良い想い出。


フラヴィさん

 子爵館屋敷侍女。たぶん20歳ぐらい。独身。

 リーザさんの後輩侍女で、ときにはリーザさんと交替してアン母さん付きを務める。

 先輩がなかなか結婚退職をしないので、彼女自身もそろそろ焦り始めている模様。


モーリス・オルティス準男爵 カルメーラ夫人

 グリフィン子爵領内の港町アプサラを治める代官夫妻。モーリスさんはウォルターさんの兄。

 普段は物静かで沈着冷静な家令のウォルターさんと違って、陽気で言葉数も多い。

 オルティス準男爵家は代々、子爵領の交易と漁業で重要な港町であるアプサラを任されている。



グリフィン子爵家騎士団関係者


ネイサン副騎士団長

 グリフィン子爵家騎士団副騎士団長。年齢はおそらく40歳代後半。

 副騎士団長として騎士団の実務を取り仕切るほか、グリフィニアの領都警備兵の責任者も兼務している。

 グリフィン子爵家では騎士団長は準男爵位が就く地位であることから、副騎士団長が実質的に騎士爵の最上位である。


メルヴィン騎士

 騎士団の騎士。年齢はおそらく30歳代。

 グリフィン家の子供たちが騎士団見習いのときに、若手騎士時代の彼が剣術の指導教官を務めることが多かった。

 ジェルさん、オネルさん、ブルーノさん、ライナさんは、メルヴィン騎士が所属する小隊の隊員で同僚。

 ザックと最も関係の近しい騎士であり、騎士小隊ではあるが、レイヴンメンバー以外の隊員たちはジェルさんたちが大変であることを認識しているものの、羨ましくも思っている。


エンシオ・ラハトマー騎士

 オネルさんの父上で、レイヴンメンバーやメルヴィン騎士が所属する騎士小隊の小隊長。

 娘のオネルヴァが、ザックの側近としてレイヴンメンバーであることが父としては自慢。オネルさんが見習い卒業時にザックに剣を捧げると宣言したあと、彼女自身をザックに捧げるのだと暫く勘違いしていた節がある。


イェルゲン従士

 ラハトマー騎士小隊所属の獣人族である獅子人の従士。今年21歳。

 ザックらグリフィン家の子供たちが騎士団見習いで剣術の稽古をしていたときの先輩で、オネルさんの1年後輩。見習い卒業後に従士となった。獅子人としての優れた身体能力を活かした斧使いの戦士でもある。

 昨年のテウメー討伐では、クレイグ騎士団長たちに従って王都に来ていたため、ザックの指揮のもとメルヴィン騎士らと対魔物戦を闘った。



ファータの人びと


エーリッキ爺ちゃん(エーリッキ・シルフェーダ)

 ファータの里の里長さとおさであり、エステルちゃんのお爺ちゃん。年齢不詳だが100歳代後半だと思われる。

 真性の風の精霊であるシルフェ様直系のシルフェーダ家の当主であり、すべてのファータ人の長でもある。同時に探索を生業なりわいにし、貴族などからの依頼に応じて各所に探索者を派遣するファータの大元締め。

 ファータの里は風の精霊の妖精の森を中心に、東西南北の四ヶ所に隠れ里が存在しているらしく、エーリッキ爺ちゃんがいる里は北の里にあたる。ただし、ファータ人の誰も妖精の森の正確な場所は知らず、その森の特定や探索は禁忌とされている。


カーリ婆ちゃん(カーリ・シルフェーダ)

 里長さとおさの妻で、エステルちゃんのお婆ちゃん。年齢は不詳だが、おそらくエーリッキ爺ちゃんと同じぐらい。

 引退する前はもちろん探索者の仕事をしており、顔隠しの飾りメダルという誰かに見られても顔がぼやけて記憶に残らない効果のある魔導具を使って行動していた。ザックが初めてファータの里に行き、接近して来たボドツ公国部隊の偵察に参加した際に、このメダルをカーリ婆ちゃんから贈られた。

 しかしこのメダルはどうやら、大昔にエーリッキ爺ちゃんの浮気調査でも使われていたらしく、もうひとつあったメダルをエステルちゃんがこっそり貰っているらしい。


エルメルさん(エルメル・シルフェーダ)

 エーリッキ爺ちゃんの息子で次の里長さとおさであり、若長わかおさと呼ばれている。エステルちゃんのお父さん。年齢不詳、見た目は30歳代。

 長年に渡りキースリング辺境伯家に派遣されており、現在は同家の調査探索局の副局長を務めている。北方帝国との国境のある貴族領が任地ということで、多くのファータの探索者を率いているらしい。

 従って年間を通じて多忙であり、里に帰省する機会も少なく、エステルちゃんとも滅多に会えない。昨年には妻のユリアナさんとふたりで王都を訪れ、また夏にはファータの里でと珍しく家族3人の時間を持てた。


ユリアナさん(ユリアナ・シルフェーダ)

 エルメルさんの妻でエステルちゃんのお母さん。ミラジェス王国内にあるらしいファータの西の里の出身。年齢不詳だが、いまだに20歳代半ばぐらいに見える。

 かつてはブライアント男爵領、その後にエイデン伯爵領、そして現在は男爵から請われて再びブライアント男爵領を任地としている。

 アン母さんの少女時代には、ブライアント男爵領にいて仲が良かった。その後、アン母さんが学院を卒業して男爵領に戻った頃に、自分の娘と彼女が生む男の子が将来結ばれるというシルフェ様からの夢のお告げを受け、ザックが誕生した際にヴィンス父さんとアン母さんにふたりを許嫁いいなずけとすることを願った。


ミルカさん(ミルカ・シルフェーダ)

 エルメルさんの弟でエステルちゃんの叔父さん。独身。年齢不詳だが、エルメルさんと同様に見た目は30歳代。

 グリフィン子爵領の重要な港町であるアプサラを暫く任地としていたが、グリフィニアに移り現在は調査探索部の副部長に任じられている。グリフィン家の調査探索部の現場のトップとして、そして何よりもエステルちゃんとザックの叔父としてふたりの相談相手であり、何かと面倒を見ながら見守る立場にある。

 人外のことにも多く関わるようになり、兄のエルメルさんや父で里長さとおさのエーリッキ爺ちゃんにも話せないようなことが徐々に増えているのが、本人としては密かに悩みの種。


セリヤさん

 ユリアナさんの妹でエステルちゃんの叔母さん。ミラジェス王国内にあるファータの西の里の出身。独身。年齢不詳、見た目は20歳代半ば。

 ザックの祖父と祖母に付き従い、旅を共にしながら警護とお世話をしてくれている。

 ウォルターさんの手配によって、長年の警護をファータの探索者が請負ってくれていたが、祖父たちがミラジェス王国内の村を仮住まいとしたことから、セリヤさんがその任にあたり、以来彼女が専属となっている。


ユルヨ爺

 ファータの里の最長老。年齢は200歳代とも300歳前後とも言われているが、詳細は不明。里で子供たちに探索者の訓練を指導しており、おそらく現在のすべての現役探索者の武芸の師匠でもある。

 遥か昔に、異世界からの流転人るてんびとと思われる人物の調査を単独で行っている際に、竦みの術らしき術によって現役時でただ一度だけ捕らえられた。そのときに牢から助けて出してくれたのがシルフェ様。

 昨年夏にシルフェ様が里を訪れるまでは、ファータで唯一シルフェ様と顔を合わせた経験の持ち主。なので、エステルちゃんがシルフェ様と瓜二つであることは早くから認識しており、またザックが流転人るてんびとではないかと考えている節もある。


ハンナちゃん

 ファータの現役探索者でエステルちゃんの幼馴染。年齢も同じなのでたぶん今年で24歳だが、もちろん見た目は十代。任地は不明。

 魔法はあまり得意ではないが、剣術と体術に優れ、昨年の夏に試合稽古をしたアビー姉ちゃんとは良い手合いである。


アッツォさん ヘンリクさん

 グリフィン子爵家の調査探索部に派遣されている現役探索者で、ミルカさんの部下。

 ザックたちがファータの里に旅をする際に、馬車や馬の回収などで手助けして貰っているが、普段の業務内容の詳細は不明。

 グリフィン子爵家の調査探索部はグリフィニアの騎士団本部内に同居して本部があり、港町アプサラに分室がある。ザックの王都屋敷も分室扱い。

 ファータから派遣されている探索者の総数は不明だが、ミルカさんやティモさん、アルポさんとエルノさんも加えると10名以上になると思われる。ちなみに、エルメルさんが副局長を務める辺境伯家の調査探索局の方が規模は大きい。



いつもお読みいただき、ありがとうございます。


今回の登場人物紹介は26人です。

総数からするとようやく半分ぐらいの筈です。いちおう次回も続けるということで、もう少々お付き合いください。

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