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事件の犯人

下へ降り ニーナの母親が作った料理を食べながら、俺はそれとなく質問する


「そういえば、今 魔王はどうしてるんですかね?」


「魔王様…何言ってるの 魔王様は勇者に倒されたじゃないです」


「そうでしたね…あは」


王国から派遣されてきた設定な以上 偽物だとバレるわけにはいかない 俺は必死でごまかした。


「魔王様を勇者が倒さなければ、この国はもっと豊かになってたのにね ね!ママ!」


ニーナが気になることを言う


「ん?魔王様…魔王は敵なのでは…?」


とんでもない!?そう、ニーナの母が叫ぶ


「魔王様は、とても寛大で民のことを想う良き王でした…それを、勇者と名乗る国賊が、討ち果たしたせいでこの村は…」


ニーナの母親によると、魔王は王国の貴族たちが、周辺の村々に対する年貢を増税したり、王国から出る 汚水を垂れ流したりする事に、反発し 王国から来る兵士達からこの村を守っていたらしい それで、焦った王国が、召喚の儀式とやらで、勇者を召喚し今に至るらしい

あちゃー 勇者様 散々な言われよう きっと、この勇者も転生者だろう 良かれと思って倒した魔王が 民から信頼の厚い王だったと知れば、俺なら自殺もんだな


「それで、その勇者は今どこに?」


「知りません!たしか、魔王様を打ち倒した後 これで、帰れる! 欲しかったげぇむが買える!と叫んだ後、光に包まれて消えたと伝えられています」


げぇむとやらが、何か分からないが やっと帰れる!その気持ちはよくわかるぞ!勇者


俺が顔も名も知らぬ勇者に同情していると、ニーナがため息混じりに呟く


「はぁ…デジマ様が居てくれたら…」


そうか…魔王はデジマって名前なのか…








ん?










んん?










んんんん??






え?


「え?ニーナ 魔王様の名前ってまさか…」


「名前? んと ナイワヨ・デジマ三世様だよ!」


冷や汗が出た だとすると、さっきの話の可哀想な勇者様とやらは、もしかすると俺なのか?


「えっと…その…勇者様の名前って もしかして…」


「勇者アキト…さいっていな奴!」


ニーナがベェーと舌を出す


え?え?えぇ!!俺じゃん!?!!!


横で、コトヤマが笑いを堪えヒクヒクしている


そう、俺は前の世界では、秋人 勇者アキトとして、冒険していた このクソコトヤマから貰った武器 聖剣グランシクエルに、正直敵はいなかった、まさしく俺つえーである


四天王と名乗っていたよく分からんモンスターも瞬殺したし 魔王専属の騎士とやらも倒した


とすると


「なぁ ニーナ 魔王様の城って言うのはどこにあったんだ?」


「何言ってるのよ 魔王様の城は この村の奥 大霊山の頂上にあるじゃない! この村は、代々魔王様の部下だった人が多く住んでる村だよ」


「ちなみに、魔王様が倒されたのはいつだ? 」


「先週だよ…私達もまだ信じられなくて」


はい!決定分かった!!全て解けてしまった この村を取り巻く謎の集団神隠し事件の犯人も そのトリックも!


いや、簡単な話だ そう…犯人は…


俺だぁぁ!!!!!!!!



ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

夕飯を食べ終わり自室に戻った 俺とコトヤマは再度この日二度目の作戦会議を敢行する


「やばい事になったな…」


「えぇ…とても。」


コトヤマも深刻そうな顔をしている…無理もないこの事件 そのものが俺たちのせいなのだ…


「今日の夜ご飯に入ってたトマト 残してしまいました…ニーナさんのお母様に怒られてしまいそう…」


へ?


「やばい事ってそんな事?」


俺の疑問にコトヤマは肯定し、他に何かあるとでも?と言う顔をしている 呆れた コイツはまだ分かってないらしい


「今回の事件の犯人が俺たちだってこと!!」


仕方ないから一から説明する つまりは、俺が勇者として倒した魔王の配下のものは みんなこの村の村人で、俺が倒したせいで、1人また1人と消えていったのだろう


なるほど!と本気で驚いているコトヤマを見るに 本当に気づいていなかったらしい


「あの、桜木さん一ついいですか?」

「俺たちって言いましたけど、殺したのは桜木さんじゃないですか、かってに人を、巻き込まないでください」


コイツ…正真正銘のクズだな


「しゃぁーねーだろ!魔王倒すために冒険してたんだから、倒さねぇといけないじゃん!」


はぁとため息をつくコトヤマ ため息をつきたいのはこっちだ…


「桜木さん それなら、なんとかなるかもしれませんよ」


え?


「グランシクエルは、魂を喰らう聖剣 グランシクエルさえ回収できれば 魂はなんとかなるでしょう あとは、肉体をどうにかすれば…」


それが、問題なんじゃねぇーか!でも、これは、朗報! そうだ!グランシクエルさえ回収できれば、なんとかなるかもしれない!


俺たちは、明日明朝 魔王城跡に行くことを誓い 眠りについた
























設定に矛盾が出てきてしまったため 修正します

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