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調査開始

まぁ、端的に言うと そんな感じで俺たちは、ニーナの家に転がり込んだわけだが…


隣でいびきをかいてるコトヤマを叩き起こし、今後の作戦会議を決行する。

叩き起こされたばかりで、夢の世界とこちらの世界の境界にいそうなコトヤマを横目に 本題を切り出す。


「まずは、大問題その1 あんな嘘をついてどうするつもりなのか」


うーと眠そうな声を上げるコトヤマは、俺に聞こえるか聞こえないかくらいの声で


「だって、あの場合あぁ、するしかないじゃないですか」と呟いた


まぁ、実際問題 寝床と食事には困っていたので、俺としても大助かりなのだが、このままホラ吹きとして、ニーナ家のヒモと化すのは、俺としても いささか居心地が悪い


「なぁ、お前がこの辺でやっかいな事件があるって言った時 おばさん訂正しなかったよな?」


コトヤマは、ウトウトしてるのか肯定しているのか分からない様子でコクコクしている

「だとすると、この辺では、本当にやっかいなことが起きてて 村の人たちは困ってるってことだろ?」


コトヤマの様子は相変わらずだ


「なら、俺たちが、そのやっかいな問題ってやつを本当に解決してやったら、この村にも恩を売れて、ニーナ達にも申し訳が立つってことじゃないか?」


ここまで話をし、再度コトヤマを見ると、あろうことかこの男 座ったまま 夢の世界へカムバックしている 俺はすかさず、もう二度と夢の世界から誘われないよう コトヤマに拳の制裁を加え、再度同じ話をコトヤマにする羽目になった。


ーーーーーーーーーーーーーーー


話し合いの結果 俺たちはまず、村で聞き込みをする事にした。本当に この辺でやっかいなことが起きているとしたら、やはり まずは、その情報を知ることが先決だ。


ニーナの家から村の中心までは 徒歩5分と言ったところだった 日本では、駅から5分は実は15分などと言われているが、この世界では、本当に5分らしい


村の様子は お世辞にも栄えてるとは言いづらい閑散とした雰囲気だった、よく言えば、のどかな村といった具合だ

俺達は、一度村から離れ近場の丘に登った

「ここからなら、村の全体が見えるな」

すかさずコトヤマが

「なんで、こんな丘に登ったんです?桜木さん山登りの趣味でもあるんですか?」


と聞いてくるが、日本でニートしてた俺にそんな趣味がないことくらい知ってるだろと少し苛立った


「見抜きの目を使うんだよ この村がどんな村なのか、一瞬でわかるだろ」


コトヤマは なるほどといったような顔でこちらを見てくる

「じゃあいくぞ」


俺は、村の上を指でなぞるように 平行に指を動かした。すると、目の前に ウインドーのようなものが現れ 村の詳細を写し始めた


ドーハ村

人口65人

ナンドレシア王国 南端

大霊山麓から取れる希少な鉱石を使った鎧が名産

これ以上先は レベル制限により閲覧不能


なるほど この村はドーハ村というのか

手に入れた情報を吟味し、

「よし!それじゃあ、聞き込みと行くか」

隣でコトヤマが、聞き込みなんて、刑事ドラマみたいですね と浮き足立っている


気持ちは分からなくもないが、もしこれで、最強系モンスターが暴れているみたいな案件なら、申し訳ないが辞退しようと心に誓い 俺たちは村へと 歩み始めた。



久しぶりの投稿

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