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帰れない!?

「…え?」


「…え?」


「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」



「こ、こんなはずでは…えい!もう一回!!」


今度は光も出ずに変なポージングをしているコトヤマさんだけが残った


ーーーーーーーーーーーーーーーー


「一体どういうことなんでしょう?」


コトヤマさんが困った顔をしながら俺に聞いてくる


「いや、どういうことなんでしょう?って聞かれても俺もさっぱり…」



「そうですよね。桜木さんに聞いた私が馬鹿でした。すみませーん。お肉追加で!!」


なんだ、コイツとりあえず殴りたい。てか、まだ食うのかよ!!


「あ、そういえば桜木さん!ポケットの端末見てもらえました?」


そういえば、消える間際にそんなこと言ってたな、まぁ消えなかったんだけど(笑)


「お!これか、なかなか ちゃんとできてるんだな。どれどれ」


端末には日本のスマートフォンのようにアプリらしきものが5つ表示されていた。


換金

連絡

ストア

カメラ

地図


「これはですね!!桜木さんのレベルに合わせて、アプリも増えるようになっています。ちなみに、今の桜木さんのレベルは1です。でも安心してください!!桜木さんが前の世界で獲得した魔法はそのまま使えるようになってるので!」


へぇー。レベルに合わせてねぇ。前の世界の魔法…ん?


「え?俺、魔法なんて使えないけど?1ヶ月しかなかったから、魔法とかの分野は仲間の魔法使いに任せてたから」


「あぁーそういえば、そうでしたね。桜木さん使えなぁーい」


まじでぶん殴ってやろうか!コイツ!!


「そんなレベルが低い桜木さんに、このレベルが5も高い私の端末を見せてあげましょう!」


そういうと、コトヤマは自慢げに自分の端末を見せつけて来た。


金づるからの手数料

金づるからの連絡

金づるの弱みを握るカメラ

金づるの位置が丸わかり地図

ストア

メール


って!おまえ!?俺のこと金づるとしか思ってなかったのか!!


コトヤマはいけね!とでも思ったのか焦って端末を引っ込めた


「嫌だなぁ!違いますよ!まだ私、日本語が得意じゃなくて、金づるって書いて桜木って読むのかと…」


わかりやすい言い訳をするコトヤマを俺はいつか殴ることを心に誓った


「それよりいいのかよ、コトヤマさん。メール来てたみたいだぜ!」


メール?と呟いたコトヤマさんは端末を操作する。おそらくメールを見てるのだろう だんだん顔が青くなっていく


「なんて書いてあったんですか?」


コトヤマさんは無言で端末を差し出してくる


拝啓アドバイザーコトヤマちゃんへ


ちっす!俺!俺!!社長の小宮崎だよーん!!上手くやってる??

コトヤマちゃんのとこから、魔王最短討伐者が出たっていうからぁお祝いに行ったら、なにやら怪しい話しが聞こえたから、盗み聞きしてみたよー。そしたらーコトヤマちゃんが!魔王最短討伐者を使ってぇ、お小遣い稼ぎをするみたいじゃん!! それって!副業禁止の社内規定違反だよね!!ね!!


そこで!普通に処分するのはつまらないから、小宮崎チャーンス!!ってことで、異世界からのゲートを勝手に閉じて見ました!!いえーい


このメールを開くと自動的にコトヤマちゃんの端末に貯金箱ってアプリが入るようになってます!!


これは!魔王最短討伐者の桜木ちゃんが集めたお金の半分が貯まるようになってるよーん。


ここで!1億円貯めたら、その世界から出してあげるからぜひとも頑張ってね!!


コトヤマちゃんの永遠の愛人 小宮崎より



「………」


青くなって静かになった、コトヤマになにか労いの言葉をかけてあげたい。俺は必死に労いの言葉を考える、あれしかない…あれしか


「コトヤマさん… ザマァぁぁぁぁぁぁぁ!!!」



こうして、俺とコトヤマさんの1億円ためる異世界マネジメントが始まった

うん!!セリフ多いな

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