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僕の異世界転生生活冒険記  作者: 玖荷録
プロローグ
4/17

第三話 ここはどこの国?

 さらに三か月がたった。

 

 この三か月の間に僕は急成長を遂げた。

 なんと一人で座れるようになり、さらにはハイハイまでできるようになったのだ。

 これはデカい。

 なぜなら僕は今まで一人では寝返りをうつことしかできなかったのだ。それだって時間がかかった。

 ハイハイができるならどこへでも行ける! この国をもっと見ることができるのだ! これからは一人で自由に動けるのだ! 万歳!








 とか思ってましたよ。はい。

 ハイハイができるようになった時にはこれで自由だとか考えてもみたけど、そもそもこのベビーベッドの柵を超えられない。ましてや常にお手伝いさんのリンダがいるのだ。脱走何てしようものならすぐに捕まるだろう。下手に希望を持ってしまったが故に僕は現実にかなり打ちのめされた。だから僕はいまだにこの国がどこにあるのかすら知らない。

 地図が見たい。国名を言っているような気がする会話も食事中に聞こえはするのだが、それは僕が一度も聞いたことのない国だった。スクルニルなんて聞いたことがないよね? 地図があればどこの国かわかるだろう。


 僕はつかまり立ちの訓練をしながら部屋を観察した。

 考えてみれば僕は今まで怠惰だった。食っちゃ寝食っちゃ寝していた。せっかく精神はそこそこの年齢なんだから行動しなきゃ! まずは僕のこの閉じられた世界(ベビーベッド)からの脱出に成功した時のことを考えると歩けるのは必須技能だ。その時を少しでも早くするための訓練だ。

 ただ訓練するのも暇なので頭脳労働として自分の部屋を観察する。


 

 じっくり観察をした僕は疲れた足を休める為に横になる。

 謎が多い。実に謎が多いよこの部屋。

 僕が気になったのは電化製品がない事。今時あり得るのかな? 部屋に一つも電化製品がないなんて。ジャングルの奥に生活しているような部族でさえもスマホを使ったりするような時代なのにさぁ。そもそも生まれ変わってから一度も電化製品を見ていない。部屋や廊下の明かりはよくわからない宝石みたいなものだったりランプだ。お手伝いさんがいるような家だ。まさか貧乏で買えないなんてことはないだろう。僕のベッドのを見てもわかることなんだけど、かなり材質はよかったし、高級そうだ。むしろ裕福な家庭だろう。


 同じように数日観察し続けたが成果は何もなかった。

ご指摘などいただけたら幸いです。

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