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アオとユリ  作者: 物語りかこ
出会い 葛藤 覚悟
8/68

アオの嫉妬


静かな古い紙の匂いがどこか懐かしく感じる図書館

ここに勤め始めて6年目

ユリの職場

ネットが普及していくにつれ本を読む人が減った気がして寂しく思うユリ

図書館が好きで毎週のように通ってた幼少期

そんな好きが高じて司書の資格を取得して働いてる

ユリは仕事が毎日楽しくて仕方がない

心許せる友達もできた

そんな一人が2歳年上の末神ヤエ子


ヤエ 「昼休憩先にとっちゃっていいよー」

ユリ 「ありがとっ朝食べてなくてお腹鳴って困ってたんだw」

ヤエ 「うるさいぐらい聞こえてたわよw」

ユリ 「お先に休憩とるね」


朝はアオから電話があって朝食食べる暇なかったユリ


(アオくん一体どうしたんだろう)




朝起きてすぐにアオから着信があった


アオ 「ユリおはよう、今晩家の前まで行っていーい?」

ユリ 「アオおはよ、別にいいけどどうしたの?」

アオ 「ただ会いたいだけ」

ユリ 「え”っあっうんいいけど」

アオ 「なにその驚き方」

ユリ 「そんなおかしい?」

アオ 「うん」

ユリ 「昨日も同じこと言われたんだよね・・・そんなにおかしいかな」

アオ 「昨日?誰に?」

ユリ 「あっ・・・屋台でねアオくんと同じ16歳の子に話しかけられて

    その男の子に同じこと言われたからそんなにおかしいかなぁって」

アオ 「・・・男?」

ユリ 「うん金髪でハクっていう男の子、近所に住んでるんだって。

    もしかしてアオくんのお友達だったりしてねw」

アオ 「あー・・・はぁーそっかわかった夜行くからー」

ユリ 「わかった」



昼食を食べながらアオの様子が少しおかしかったことが気になった


ユリ 「ヤエさーんお先失礼しますーお疲れさまでした」

ヤエ 「お疲れーまた明日ねー」


その時携帯が鳴って確認すると


ー平田ハクー


(あっハクくんだ)


ユリ 「もしもしハクくん?」

ハク 「お姉さーん?今から俺のバイト先に来ない?」

ユリ 「バイト先?」

ハク 「うんっカフェなんだけど場所は〇〇。来れる?」

ユリ 「近いね!カフェでバイトしてるんだ?おススメとかあるの?」

ハク 「なんでもおいしーよ♪じゃ待ってるね♪」

ユリ 「あっ・・・」


(おいしいカフェオレとかあったらいいなぁ)


おしゃれな外観のカフェの前で棒立ち状態のユリ


(なにここ?!完璧女性向けのカフェじゃん!そういう店?

 入りづらいなぁ(汗)やめとこうかなー・・・)


ハク 「お姉ーさんっ待ってたよ中入って♪」

ユリ 「あ・・・私・・・」


悩んでるとハクがユリの手を握って店内に引き込んだ

店内を見渡すと見事に女性ばかり


(怪しい雰囲気だけど可愛くておしゃれな店内だなぁ

 しかも店員・・・え”っ全員男だし!)


ハク 「お姉さんはここの席ね、注文何する?俺おごるから」

ユリ 「え”っいいよいいよ自分で払うから」

ハク 「俺が呼び出して来てもらったからおごらせてよ、ねっ?」

ユリ 「うーん・・・わかったありがとうハクくん」

ハク 「甘いものとか好き?ケーキとかパフェとかにする?」

ユリ 「私カフェオレ好きなんだ、カフェオレある?」

ハク 「うん♪あるよ、じゃ待っててね」


改めて店内を見渡していくユリ


(店員もイケメンな男性ばかりだなぁ

 お客さんも学生の子や大人な女性も多い

 やっぱり店員目当てなのかな?)


ハク 「はい、カフェオレ」


テーブルに置くとハクは真向かいに座った


ユリ 「え”っバイト中さぼって大丈夫なの?」

ハク 「ふふっだいじょーぶ♪」

ユリ 「そかそか、このカフェおしゃれだね

    ちょっと入りづらかったけどw」

ハク 「そう?店員目当てに来るお客さんばっかりだからかなw」

ユリ 「わかってたんだ?」

ハク 「まぁね♪」


ハクは腕時計を確認すると


ハク「そろそろかな・・・」


ユリに聞こえるか聞こえないかの声でつぶやく


ユリ 「何か言った?」

ハク 「んーん何も♪ねぇお姉さんに聞きたいことがあるんだけど」

ユリ 「な、な、なんでしょうか?」

ハク 「ぶはっいきなり敬語かー本当リアクションが素直で面白い」

ユリ 「改まって言ってくるからそりゃ敬語になっちゃうよw」

ハク 「お姉さんさ、10年前に公園で絵描いてたことある?」

ユリ 「・・・えっ」


まっすぐハクは真剣な顔でユリを見つめる

どこか見透かされてるような感覚になるユリ


ユリ 「あー・・・うん、実家の近くに公園があって

    絵に夢中になった時に公園で描いてたよ

    ・・・ってなんで知ってるの?」

ハク 「やっぱりそっかーお姉さんだったんだね」

ユリ 「・・・」

ハク 「俺はお姉さんと10年前に何度か会ったことあるよ」

ユリ 「え”っそうなの?!10年前ってハクくん6歳・・・可愛い・・・w」

ハク 「ぶっ!!確かに俺が6歳だけど目の付け所が面白いね」

ユリ 「6歳・・・もしかしてあの・・・」


と言いかけてると後ろから


アオ 「なんでユリがここに?!ハクお前・・・」

ユリ 「え”っアオくん?!なんで?」

ハク 「気づいちゃったかぁアオちゃん」

ユリ 「アオちゃん?どういうこと?アオくんとハクくん知り合いなの?」

ハク 「うんっ♪幼馴染ってやつアオもここでバイトしてるよ♪」

ユリ 「あっそうなんだ・・・そっか・・・」


ユリは複雑な気持ちだった

騙されたようなどこか仕組まれたような・・・


アオ 「ユリ・・・家帰りな、バイト終わったら行く」

ユリ 「・・・うん」

ハク 「まだいいじゃんお姉さんゆっくりしてい・・・」


アオがハクの言葉を途中で止めると


アオ 「ユリ、家で待ってて連絡するから」

ユリ 「うんわかった、ハクくんカフェオレありがとうね、ご馳走様」


ハクはまた身体の奥がズキンと痛んだ

ユリの表情が悲し気で余計に傷んだ



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