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アオとユリ  作者: 物語りかこ
出会い 葛藤 覚悟
6/68

ハク2

今日アオはバイト

ハクは昨日アオが言ってたラーメン屋の前でキョロキョロ

屋台の中を覗くと一番端にビールジョッキ片手に屋台の店長と話してる女性がいた


(・・・えっビールってことは20歳以上だよな・・・)


そう思いながらも話してみたくなり屋台に入るハク


店長 「いらっしゃい~あれ!ハクだよな久しぶりじゃん」


と店長が声をかけると

女性がハクのほうを向くとすぐ視線を戻した


ハク「久しぶりっす~ラーメン食べたくなっちゃってw」


店長「おうおう!すぐ作るから待ってな!」


とお茶をハクに差し出しラーメンを作り始めた

ハクは女性をちらちら観察・・・


(俺変態みたいじゃねーか?

 年齢は20歳以上だろうけど何歳かわかんないな・・・

 顔は可愛いけど今時縁が太い黒縁メガネってありえるのか?w

 いや・・・でも似合ってるかも・・・全体的に小柄で・・・)


と考えてるうちにラーメンが目の前にきた


「育ち盛りなんだからいっぱい食えよ~」というと


女性の前に戻り店長は会話を再開させた

ハクは食べながら2人の会話を盗み聞きした


店長 「で、どうすんのよユリちゃん」

ユリ 「うーん・・・冗談か本気かわからないんだよね」

店長 「本気だと思うけどね、ただ10代の2年と30代の2年じゃ時間の進み方は違うよな」

ユリ 「2年ね・・・まぁ友達って言ってたしゲーセン友達かもしれないし

    ラーメン友達かもしれないよねw」

店長 「それはないでしょアオが言ってるのは男女の友達ってことじゃない?」


(アオ・・・やっぱり!この女性がアオの好きな!・・・もうちょい話聞いてみよう・・)


ユリ 「店長は16歳の女の子に告白されたら本気と受け取る?」

店長 「んーんーん”ーう”ー」

ユリ 「やっぱわからないでしょw」

店長 「アオぐらいの年齢は年上に憧れを持つこともあるでしょ?

    憧れの中に恋があるのか、恋の中に憧れがあるのかどっちだろうなー」


と考え込む店長にユリも悩んでる表情だ


ハク 「お姉さん告白されたの?」

ユリ 「え”っ!あーうん実はそうなんだ」


と酔ってる以上に顔を赤くして照れてる様子のユリを見ながら


ハク「ふーん相手どんな人?」


って言いながらシーっていう合図を店長に送るハク


ユリ「16歳で高校生でゲームが得意で・・・

   年齢の割には包容力があって気遣いができて・・・

   結構強情だけど優しさもあって・・・って何言ってんだろ私」


さらに顔全体を赤くしたユリを見ながら


ハク 「俺も16歳だけどお姉さんを好きになる気持ちわかるかも」

ユリ 「え”っ!!」

ハク 「ぶはっ!なにその叫び声wwwwww」

ユリ 「好きになる気持ちわかるってどういうこと?」

ハク 「お姉さん嘘つけなくて表情に出るタイプでしょ?

    すーぐ顔赤くするし動作も小動物みたいだから

    16歳の男がお姉さんを好きになるのわかるかもってこと」

ユリ 「小動物って・・・でも私30よ?30歳なの

    いくら小動物でも16が30を好きになるっておかしくない?」

ハク 「本気で惚れてたら年齢なんて関係ないでしょ♪」

ユリ 「本気か冗談かがわかんないから困ってるのに・・・」ボソ・・・


(この人アオのこと好きになりかけてるのかな?)


ユリ 「あっもうこんな時間。店長ごちそうさまでした!また来ますね」

店長 「おうおう!いつもありがとねー気をつけて帰るんだよー」


ユリは急いで屋台を出ると小走りに駅へ向かった


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