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アオとユリ  作者: 物語りかこ
出会い 葛藤 覚悟
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出会いと再会と無表情

私は仕事帰りに20歳からある街のゲーセンで格闘ゲームをするのが好き

仕事で溜まったストレスをゲームで発散するためにゲーセンに向かった

ここのゲーセンはいつも通り客は少なからず多からず

利用してるのは学生

なんてたって格闘ゲームがすべて50円だから常連が集まる店

10年も通ってるから私も常連の一人だろうと思う


ゲームに夢中になってると横から視線が・・・

横を向くと黒髪の無表情な若い男


「お姉さん強いね、相当やりこんでる人?」


冷たい視線で私の答え待ちなのか目を反らさず見てくる


(これは睨まれてる・・・?)


「え”・・・あっ10年以上やってます・・・」

「ふ~ん、その辺のやつより強いわけだ」


この男まったく表情を変えずに私に話しかけてくる

正直話しかけられるのは鬱陶しい


「私はこの辺で!さよなら!」


と男に言い私は店を出た


(あ~まだゲームしたかったな~)


グゥゥゥゥゥゥウウウとお腹が大きく鳴った

そういえば今日は遅刻寸前で起きて朝食は抜いて

仕事がクソ忙しかったおかげで昼食にもありつけず夕食もまだだった

ゲーセンの帰りに毎回寄る屋台のラーメン屋にのれんをあげて

席についていつものラーメンを注文する


「ユリちゃんいつもありがとね、これサービス」


屋台の主人が餃子をくれた


「ありがとうございます!ここの餃子美味しくて大好き」


さっそく食べると口の中いっぱいに熱々の肉汁が染み渡る


(やっぱ美味しいなぁここの餃子は日本一)


「いつものラーメンよろ」


(あれこの声・・・)と横を向くと


さっきのゲーセンの男が座ってこっちを見てた


「あっさっきのお姉さんまた会ったねここのラーメン美味いっしょ?」


無表情で話しかけてくる男



「何言ってんだよアオ、ユリちゃんは10年前から通ってくれてるお客さんだよ

おめーより長いんだよ!先輩だぞ先輩ガハハハハ」


店の主人が答えると


「ふ~ん、ユリさんゲーセン通い始めた時からラーメン食べてんの?」


(またこの男・・・なんでこうも表情を変えないんだろ

 へのへのもへじのほうが可愛い顔してる)


ユリ 「あぁまぁそうですね・・・美味しいですから」

アオ 「ふ~ん」


(こやつ・・・質問してきて興味ない返事するとか・・・)


「ご主人今日もご馳走様でした!美味しかったです!また来ますね!」


私はお金を置いて日用品を買うためにお店を後にした

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