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コンピューター ボーイ  作者: てっちゃん
16/20

ヒカリ小学校のフェスティバルのことが、頭から離れない。


初舞台は満足のいくできばえだった。

小学生たちも楽しんでくれてたと思う。


でも、タカミ先輩の音楽ライブはすごかった。

音楽も演出もほんとうにかっこよくて、小学生たちも、大盛り上がりだった。


僕らのことなんて、誰も覚えてないんじゃないかな。


比べれば比べるほど、自分たちの作品が貧相に思えてくる。


なんか、ぱーっとかっこよくならないかな。


授業中、ずっと、もやもやしながら、放課後を迎えた。


「違うものだから、しかたないよ。」


と、ユリさん。


わかってる。

僕らのクイズで、あんなふうに盛り上がるわけないし、踊り出す子もいないけれど、去年の文化祭のヒカリちゃんみたいに、楽しんでくれてた子もいたと思う。


でも…。


なんとかならないかな。


「音を入れるのはどうかな。」


「音?」


パワーポイントのアニメーションには、音を入れることもできるらしい。


確かにそうだ。

テレビのクイズでも、問題のあとに、


「ジャジャン♪」


て言うのがあるじゃないか。

それに、正解や間違いのときの


「ピンポンピンポン」

「ブッブー」


を、僕が口で言ってた。


これじゃあ、確かに雰囲気でないよな。


音ってどうすればいいんだろう。


「お兄ちゃんたちが集めた素材もあるし、インターネットでフリーのものもあるから、探してみようよ。」


それから僕たちは、いろんな音を探し回って、たくさんの音を聞いてみた。


音って、どうやってパワーポイントに入れるんだろう。


「それは、こうやってね…。」


ユリさんは慣れた手つきで、アニメーションのメニューから、効果のオプションから、アニメーションに、音を設定していく。


「正解や間違いの時の音はどうやって入れるの?」


ユリさんも知らないみたいだ。


これは、宿題だな。

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