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コンピューター ボーイ  作者: てっちゃん
15/20

校内フェスティバル

それからの1か月は、あっという間に過ぎ去った。


ヒカリ小学校。


卒業して、まだ3か月ほどしか経ってないのに、なんだかもう懐かしい。


校門でヒカリちゃんと待ち合わせて、そのまま、体育館裏の控え室へ案内される。


体育館には、もう生徒たちが集まっているようだ。

ほどなくして、僕らの出番の時間。

生徒の前で、プロジェクターの接続、画面の調整。


生徒たちの視線を背中に感じて、焦る。

設定は生徒を入れる前にしたかったな。


なんとか無事に映った。


「ヒカリ小学校のみなさん、こんにちは。」


ユリさんが、ステージの真ん中であいさつを始める。

自己紹介とクイズ研究会の案内を少ししてから、


「では、コウくん、お願いします。」


僕の番だ。


「問題…」


ーーー


「みんな、楽しそうだったね。」


ユリさんが振り返る。


「そうだね。」


僕は楽しむ余裕なんてなかったけどね…。

とは、言わずに飲み込む。


「この後、音楽ライブもあるんで、よかったら見ていってください。」


ひと仕事終えた僕らは、後のステージをゆっくり見学させてもらうことにした。


ーーー


音楽ライブは圧巻だった。


長髪のアイドルのような男子が、ステージの真ん中でスポットライトを浴びて、ギターを弾きながら歌っている。

小学生たちは、音楽に合わせて手を叩いたり、踊り出したり。


かっこいいな…。

誰だろう。僕はあの人を知っている?


「ユリさん?」


「タカミ先輩だよ。うちの中学のバスケ部のキャプテン。」


そうだ!部活見学の時に見た、王子様。

バスケ部は去年の県大会で準優勝。そのキャプテンがバンドのボーカル兼ギター。加えてあの容姿。

神様はどれだけ不公平なんだろう?

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