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コンピューター ボーイ  作者: てっちゃん
10/20

帰省

「今度の週末、じーじのとこで、みんなでご飯食べることになったからな。」

と、父さん。

じーじ、というのは、父さんの父さんで、つまり僕の祖父。

僕が小さい頃から、定期的に集まって、バーベキューをしたり、夜更かししてゲームしたり。

僕らが寝た後は、大人たちで酒盛りしてるらしいし、どうせそっちが目当てなんだろう。


「アユミたちも来るの?」

「当然だろ?」


まぁ、そうだよな。

僕の祖父ということは、アユミの祖父でもあるわけで、いままでもずっとみんなで集まってたから。


「アユミちゃんも中学生になったのよねぇ。」


あなたの息子と同い年だよ、母さん。

しかも、同級生になったって、この前話したじゃん。


「久しぶりに会うから楽しみだわ。」


この前、お正月にみんな集まったよね?

まったくこの人は、わざととぼけてるのか、天然なのか。


「ハルカちゃんは高校生よね。」


ハルカさん…。

アユミのお姉さんで、僕らの3歳年上。

ちょうど僕らと入れ替わりで、高校に進学した。


「楽しみでしょ?コウはハルカちゃん大好きだもんね。」


母さん?!そういうことは、思春期の男子に、気安く言わないでほしいな。


・・・


当日。

お昼前に、父さんの運転する車で出発。

隣の市とはいえ、車だと20分ほどの距離だ。


僕らが到着したときには、アユミたちはすでに来ていて、

アユミが部屋の真ん中で、ぴょんぴょんと動き回っていた。


「予定通り、チア部に入って、予定通り、全国優勝するからね!」


「コウくんは、なに部に入ったの」


ハルカさんの質問。


「クイズ研究会。」


僕が答えるのをさえぎって、アユミが答える。


「コウ、ユリちゃんに一目惚れしたんだよね!」


おいおい、アユミさん…?

個人情報保護法違反で逮捕できないかな。


「ユリちゃん?」


「そう、あのユリちゃん。」


なんと、アユミたちとユリさんは、超がつくほどのご近所さんで、3人は幼なじみだったのだそうだ。


「そっか…」


え?なんで今、おもしろくなさそうな顔したの?

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