こんな名物3人組
舞台は『巽高校』という私立の学校。
最寄りの駅から徒歩20分の距離にあり、大きな門とそれを囲うように青々と茂った木々が目印。
大きな校舎が2つと広いグラウンド。野球場やテニスコート、プールもある。
体育館、武道場、講堂、合宿棟と設備がも様々。敷地の広さは県下でも上位。
自由な校風で生徒の個性を尊重し、特技を伸ばすために大学や外部のスクールとの連携を積極的に持っている。
学力の高い生徒が揃い、スポーツや芸術の分野での活躍も華々しい。
制服も用意されているが私服での通学も可能で、身に纏うものに大きな制限はかけていない。
主な登場人物は3人。
ひとりめは『由井 夏生/ゆい なつき』
驚くほどに整った中性的な顔立ち。その上、高身長で心配になるくらいの細さで声も低め、言葉遣いや見た目からは分かりにくいが性別は女。
やや吊りがちの目と襟足だけ長く伸ばした髪、細い顎が特徴。右に3つ、左に2つのピアス。
部活は吹奏楽部。スポーツも勉強も得意。普段は無口で感情の起伏も少ないためクールな万能対応と思われがちだが、実際は手先が不器用で字が下手で料理も出来ない。
黒髪黒目に白い肌、紅い唇で素材だけは大和撫子。
中学時代にはあまりいい思い出がないが、大切な先生はいるらしい。
ふたりめは『長谷 由貴也/はせ ゆきや』
長く伸ばした茶色の髪と、左に4つ右に3つのピアス。髪の色は地毛で、よく見ると瞳も同じ色。左目の近くには泣きボクロがある。
180㎝近く背丈はあり細身ながら骨格はしっかり男だが美人系の女顔。パッと見は由井より女
に見える。本人としてはコンプレックス。
幼少期よりピアノを弾いていて、芸術特待生。学校の制度を利用して、外部のレッスンへ通っている。
スポーツもそこそこできる。ただし絵は下手。理数系も少し苦手。
こちらも口数が少なく感情が表に出にくいが、人並みに騒ぐし怒るし笑う。
最後は『蓮見 雅樹/はすみ まさき』
ある意味で唯一の良心。感情表現が豊かで、よく喋り誰とでも仲良くできる。
3人の中で最も背が高く、引き続き成長中。程よい筋肉の付き方で手足も長く、愛嬌のある爽やかな顔立ちなので結構モテてたりする。
黒目がちで、髪を跳ねるようにセットしており、愛想の良さも手伝って印象としては大型犬。
運動は何でも出来るが成績が悲惨。学区を外れて通いたかった由井や、特待生を狙っての入学をした長谷とは違い、一般入学。理由は『校風が自由で家から近い』ため。
3人とも1年生でクラスは7組。
そんな揃って高身長で容姿も整った、けれど中身は普通の高校生たちのお話です。
容姿を含め「ありえない」が揃った学生を書きたいと思い、設定だけを決めて数年。
どうなるかは分からないけれど文章にしてみようと思いました。
彼らの日常非日常にお付き合いいただけますと幸いです。
※後々BLっぽいお話も入ってくるのでご注意ください。