第2章①やっぱ異世界やった
そろそろ冒険に出るか。。。
「マリーさん!
他に手伝うことはありますか?」
パロット夫妻のところに居候して3日が経った。
私も元気になり、ガイルやマリーのお手伝いをしている。
「メイ君は働き者ね~
とっても助かるけど、ムリしちゃだめよ。」
マリーがこうやって、いつも気遣ってくれる。
「はい、大丈夫です。出来ることだけなんで。」
と、10歳男児らしからぬ、優等生回答。
だって、中身はアラフォーのおばちゃんやし。
「おーい。そろそろ昼飯にしようや。」
ガイルが大きい声で呼んでいる。
この3日間で、ここの世界について分かったことがある。
やっぱり異世界のようで(きやっほー☆)
【レイグラム・ドランダス】というらしい。
マリーが、絵本でこの世界の成り立ちを読み聞かせてくれた。
ちなみに文字は読めなかった。
まぁ地球と同じ概念だけど、
魔法とか精霊とか獣人とかお約束の展開もあり。
人間やエルフなどが混在してる国もあるし、
単一種族の国もあるらしい。
この【ハラ王国】は人間の国家で、王様とかが統治しているわけでなく、5年に一度国民から選出されるんやって。
今の国の代表者は、女性で政治は安定しているらしい。
ここパロット夫妻が住んでいる地域【ドン】は、
国の東の端っこで、ガイルは国境の見張り役で、国に遣える役人っぽい。
子供が人身売買されることもあるため、どうやら私もその一人と思われていたようだ。
まだまだ情報が不足しているし、正直この先どうやって生きていこうか、考えると頭が痛い――。
ただ、今だけはこうやって食卓を囲み、衣食住の確保ができている事には、本当に幸運に感謝!!
もとい、ガイルとマリーに感謝感激、雨あられですよ♪
だけど、いつまでもこの生活を続けれる訳ではないから、何とかしなきゃだわ~~