表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/151

第9章①決めたっ!

ブックマークして下さっている方を発見!ありがとうございます。励みになります!!

ジンクス家の一室にてーーーーー


私は、興奮と喜びに包まれていた。なかなか眠れない。


ガイルとアーロン、カノンにマリーまで、まだ飲んで話をしている。内容までは聴こえないけどね。


ミリューイは自室に戻っていった。


ネイマは一緒にいるけど、ずっと私の傍を離れない。


"ねぇメイはこれからどうするの?"


「へっ?あ、あーそうだねぇ。まだ何も浮かばないや。前はいつかここを出ていかないといけないと思ってたから、必死に剣術を習ってたけど。」


"魔法の練習は?"


「才能ないみたいで・・・」


"そっかぁ。魔力はあってもエナに変換できないと ダメだからねぇ~"


「だよねぇ・・・。」


取り留めのない会話をしていると

"決めた!!"とネイマが勢いよく私に言った。


"わたしの力、貸してあげるよ♪"



"契約してメイの傍にずーっといてあげる!"


「・・・聖霊と契約するってこと?僕が?!」


"ふふ、そうだよー"


「待って、待って・・・そんな簡単に決めていいこと?」


"メイと一緒に暮らすのは楽しそうだし♪一緒に旅してもいいよね~"


取り敢えず落ち着いて。


もう一度、聖霊との契約について詳しく確認する。


【契約】聖霊が認めた契約者と簡単な儀式で成立する。


【契約の解除】


①聖霊の消滅または、契約者の死亡で解除

②聖霊からの契約解除(聖霊との簡単な儀式をすることで成立)

③聖霊王による解除


①は、契約者が殺されたり、病などで亡くなった場合を指す。また契約した聖霊は実体化するため、触れることのできる契約者もしくは、同じように実体化した他の聖霊に殺される=消滅させられた場合。


もちろんペナルティはあり、聖霊を殺した契約者は二度と聖霊と契約できないし、エナを取り込めない身体になる(聖霊の恩恵が受けられない状態になる)。また、実体化していた他の聖霊の場合は即座にその契約が解かれ、二度と契約できなくなり、聖霊王の元に還ることもできず消滅し転生できなくなるらしい。この場合、パートナーの契約者にはペナルティはなく、ただ契約が解除される。


②は、聖霊の気紛れで契約を解かれたり、愛想尽かされてポイッてこともあるらしい。(けっこうひどいな・・・)契約者がお願いして、契約解除してもらうこともできるが、それも聖霊のさじ加減ひとつで決まるとか。

あと、聖霊が契約者を殺したときにも契約が解除されるが、その場合のペナルティは①と同じ。


③契約者は自分から契約解除ができないため、何らかの理由で解除を希望する場合とか、聖霊王が契約解除を必要と判断した場合に適応される。この場合、契約者のペナルティは①と同じ。そして、聖霊王はまぁ、神さまみたいな存在やしペナルティとか制限はたぶんないらしいけど。そこまでは幼体の聖霊には知りえない内容のようだった。


ちゃんと聞くと、やっぱり慎重に考えないと危ういよなぁ。ほんまに無料タダほど怖いものはない!


“そんなに深刻にならなくていいよ?メイが大きくなったら契約解除してもいいんだからね~”


「ところで契約すると実体化するのって何でなの?」


“実体化が契約中の証みたいなものらしいよ。良い点はね、わたしも物を触ったり、食べたりできるの♪”


「え!じゃあやっぱり他の人に触れるんじゃないの?」


“ちがうの。正確には無機質なものにだけ触れることができるから、感情や意志のあるものはムリなんだ”


「そっか残念・・・」


“あとはねー契約者にとってのパートナー的存在になるのかな?あ、生殖能力はないらしいけどね!”


そんなあっけらかんと衝撃の内容やな。


「つまり、契約者とか関係者以外には声も聴こえないし、姿も見えない空気みたいな存在ってこと?」


“そうかも。でも例えばご飯食べるとね、フォークが宙に浮いてる感じになるんだよーおばけ~!って周りは驚いちゃうかもね”


「ややこしいな。つまり、生きてる魚は触れないけど、死んでたら触れて、料理するにも包丁は握れるけど、生きてる魚は押さえることはできない。でも包丁を突き刺すことはできるんだね?」


A型気質発動中!細かいことが気になるんです。


“こまかい事は契約すればわかるんじゃないかなー♪”


「・・・いや、ちょっと考えてみる!」


“そう?そんなに深刻にならなくてもいいんだよー?だって家族なんだから♪”


そうか・・・

ネイマは繋りがほしいのかもしれへんなぁ。

いやいや、そんな深くは考えてない、のかな?


うーん・・・危険を感じたら解除してもらえばいいだけやんな?顔をあげてネイマを見た。


“決めたっ?!”


・・・・・



「決めたっ!いいよ!契約しよう。」


待ってました~♪とばかりに私の額にネイマがおでこをくっつけて、右手と左手を重ねた。



《われ、なんじと契約をかわす者なり》



光りが一瞬見えたと思ったらスッと消えて、目の前には私と同じくらいの背丈の男の子が現れた。


「ネイマ?!男の子になったの?!」


『へへー♪メイと一緒に旅するなら、この方が便利でしょ? 』


「あははっ!いいねっ改めてよろしく。ネイマ!」


『わたし、あ。ぼくこそ、よろしくね!』


こうして無事にネイマとの契約が完了した。


終わったらなんか急に疲れてしまって、そのままネイマと一緒に眠ってしまった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ