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閑話⑩ ツインズの小さな冒険2日目【ルイ記】

予告通り、閑話UP出来ました!よかった・・・年末年始はまとめて数話お届けできたら、と思っております。どーなるかはわかりませんが(・・;)

きょうはリマとけんのとっくん!


あんまりけんはとくいじゃないけど、兄ちゃがかえってきたらびっくりするくらいつよくなるためには、しゅぎょーあるのみだっ。


「リマは女のコだけど、そんなにつよくなってどーするの?」


「ふふ!まだみんなにはひみつだよ?あのね、わたし・・・父ちゃみたいにへいしになるの!」


「えー!そうかぁ・・・どして?」


「えっとね、父ちゃやあとリカちゃがかっこいいから!」


「うん!かっこいい!」


「ルーもなる?」


「んー・・・ぼくはかんがえちゅう。だって、兄ちゃはぼうけんしゃなるから!ぼくもっておもってる。」


「そう。わたしね・・・母ちゃとずっといるの!だから、へいしなったらいっしょにいれるでしょ?」


「母ちゃと・・・そうだ!父ちゃともはなれるのやだな。」


「でしょ?でもね、そのためにはつよくならなきゃ。さぁとっくんするよ!」

「よーし!やる!!」


カンカン、カキン!カンカン、カンカン!!


「うー・・・やー!!」

「まだまだぁー!」


今のところ剣の腕はリマローズが上。スピードと技が上回っていた。


「うぅ・・・やー!」

「たー!やーー!えい!!」


手数で押され、その内防ぎきれなくなりルイが負けてしまう。というのが、いつものパターン。


くそぉ!これじゃ兄ちゃについてけない・・・。


リマローズの剣を受け止めるのが精一杯だったが、思い切り力を込めて押し返した。


少し怯んだリマローズの隙を見逃さず、上から思いっきり振り下ろした。


「やー!!」「きゃっ!」


バターンッ!!


「いたーい!」


かなり久しぶりにリマローズから一本とった。


「リマ!ごめんっだいじょーぶっ?!」

「いたい・・・。」


しまった!おもわずちからいっぱいやっちゃった!

兄ちゃからリマは女のコだからやさしくするよういわれたのに。


尻餅ついて後ろに倒れたリマローズは、悔しそうに笑った。


「きょうはルーのかちね!」

「へへ、やったぁ!」


手を差し出しゆっくりと起き上がった泥だらけのリマローズ。今はほとんど同じ背丈で、力も同等。


兄ちゃはおっきくなったら、男のぼくはリマよりせもたかくなって、ちからもつよくなるっていってた。母ちゃやリマをまもるんだよって、男どうしのやくそくしたんだ!


だから、いつまでもまけてばっかりはダメだ。


「むぅ!もっとがんばらなきゃダメね。ルーにまけてるようじゃ、へいしにはなれない!」

「ぼくだって!リマにまけられないよ!」


「「じゃあ、もういっかい!」」


それから3かいやったけど、リマが3かいともかったんだ。


・・・ほんとにぼくせがたかくなって、ちからもつよくなるのかなぁ?


「そだっルー!ロダティーのも!」

「うん!」


まだまだリマにかなわないけど、まほうはとくいだからこんどライのママにとっくんしてもらおう。


あ、ミリュ姉にもまほうのこと、こんどきいてみよう。やることいっぱいだな!


「ルーだいじょうぶ?つかれちゃった?」

「ぜんぜん!たのしかった!リマ、あしたはまほうのとっくんしようよ。」


「そうね。りょうほうできたほうがかっこいいね。」

「うん!それにまた、ライのママにまほうおしえてもらおう!」


母ちゃがとっくんしたら、かならずおみずのんで、きゅうけいっていってたから、リマはやくそくをまもっていつもおしえてくれる。


「あ!あそこにネンネン草がある!」

「どこ?・・・ほんとだ。あ!ズッゴの実もおちてるよ!あとでひろいにいこう。母ちゃがよろこぶね♪」


「うん♪」


ぼくたちのすんでるところは、くにのはしっこだから、たべるものとかいろいろかいにいくのがたいへん。だからやくそうやきのみをたくわえてくすりにしたりほぞんしょくに母ちゃがしてる。


ライのママは母ちゃにくすりつくるのをいろいろおしえてくれるんだ。


ときどきおてつだいするから、リマといっしょにつくりかたやしょくぶつのなまえをちょっとおぼえてた。


それにライもとってもものしりだから、ぼくらにたくさんおしえてくれるんだ。


父ちゃや兄ちゃが、つよいっていうのはちからだけじゃなくて、かしこくなるのもしつようだっていってたからがんばるんだ!


「やっぱりつかれたの?ルーってばぼけっとしちゃって。」

「つかれてないよ!!いろいろかんがえてたの!」


「なになに?」

「ん~、ネンネン草とかもってかえったら母ちゃがよろこぶかなぁとか。」


「うれしい!って、きっといーっぱいほめてくれるとおもう!」

「兄ちゃがいないあいだは、ぼくらでがんばらないとね!」


「そうね!」


それから小袋いっぱいにズッゴの実と両手にネンネン草を持って帰った。


いえで母ちゃはにこにこしながら「ありがと~♪助かるわぁ。」っていってくれたんだ。


兄ちゃがかえってくるまでやくそくどおり、父ちゃといっしょに母ちゃとリマをまもるからまかせて!

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