第4章③鍛錬
R15指定と残酷描写をキーワードにいれました。今後の展開も考えまして・・・なのでご了承ください。
午後――――
マリーが用意してくれたロダティーを持って、タンダンの丘へ。
こっそりとクッキーも入れてくれていたからこれを楽しみに頑張ろうっと。
変に真面目なA型気質な私は、入念に準備運動をする。
「うっし!」
それから時々歩いたりもしたけどたぶん2時間くらいで5往復を走り切った。
「つっかれたぁ~~。」
もともとマラソンや持久力系は苦手だった。
けど今日はご褒美があるしな♪
と、ロダティーをゴクゴクッと一気のみする。
「すっぱいけど、美味しい~。」
ロダティーはハイビスカスティーに似ていた。
たぶん疲労回復にいいから持たせてくれたんやろうな。
おまちかねのクッキーを1枚パクッと頬張る。
うん!!うまいっ!
程よく甘くてソフトクッキーみたいな食感で美味しい。
マリーはめっちゃ料理上手だ。
私は山本涼子だったとき、正直自宅で手料理なんて数えるくらい。
威張れることではないな・・・
反省しつつ、おいしいクッキーを平らげてしまった。
まだ、動けるなぁ。
ちょっと小枝を拾って素振りをしてみる。
実はけっこうスポーツはやってて、部活や習い事でも浅く広くな感じでやってた。
柔道や剣道、水泳、テニス。
ただ、飽き性なのと根性なしなんで続かなかったんよなぁ
ガイルに教えてもらった剣の型と剣道ではやっぱり違う。
大体剣道も1年くらいで退部して、バイトやってたからルールすらはっきり覚えていない。
とりあえず、ガイルの剣の型を”クマ殺し”と称して練習。
剣道というより、柔道にありそうな命名やけど。
とりあえず100回、休憩しながら。
自分にできることをやっていこう。
少し日も暮れかかり、またパロット夫妻に心配をかけてしまう(汗)
と急いで家に戻った。
その日の夕食、今日の練習内容を話して早めに就寝――
―――――
パロット夫妻が私の部屋を覗きにきて、眠っているのを確認した後
2人の寝室へ戻る足音が遠ざかっていくのを聞いていた。
・・・・・
ふぅ。
今からが、文字の勉強開始や。
って言っても、まず写字して[アイウエオ表]的なものを作成していく。
順番もわからんが見たまま文字を書いていく。
小学校のときの漢字書き取りを思い出した。
懐かしいな。
ガリ勉気質があいまって集中しずぎた・・・
うっすら窓の外が明るい・・・
ヤバイ。
今頃強烈な眠気がぁ・・・
なんだかいい香りがして目を覚ますと
できたてのスープとパンが机に置いてあった。
”今何時?”
まだぼけっとした顔でリビングへ向かうと
「おはよう。
まだ眠いなら寝てていいわよ~
あ、ご飯食べた?お腹空いたでしょ?」
とマリーが編み物をしていた。
「もしかして、もうお昼?
ごめんなさい。また寝坊したみたい。」
さすがにションボリした。
「そんなのはいいのよ~
昨日練習をはりきりすぎたのね。
頑張るのはいいけど、ちょっとずつよ~。」
と”温かいも飲み物をいれてくるわ”と台所へ向かった。
速攻で身支度を整え、部屋に置いてくれていた朝食(昼食)をリビングへ運んだ。
食べていると
「メイ君。文字の勉強がんばってるのね?
私が教えてあげましょうか。」
と嬉しい申し出があった。
「はい!お願いします。
全然わからなくて・・・
嬉しいです。」
マリーが入れてくれたお茶を飲もうとしたが「あちちっ」とけっこう熱かった。
この身体でも猫舌なんや。ガッカリ。
「気を付けてね~
メイ君は熱いのが苦手なのねぇ。」
とクスクス笑っていた。
お茶をおいしく飲みきったあと、マリー先生の授業が始まった。