フラグは以外とそこにある
「じゃ、いってきますー」
「ほーい、学校頑張るんだよ~」
母の緩い声とともにリビングから見送られ、家をでる。
今日もまたいつものように学校に行く。ありふれた日常のひと風景。
高校生になったから生活も心機一転!というわけでもなく、中学の時となんら変わらない。ありきたりの朝。なんか目新しいといえば・・・
「よう!早乙女」
「おはよう~斉藤」
高校入ってすぐ仲良くなった、斉藤 啓と朝一緒に登校することになったことだろうか。
「高校入って一週間たったけど、早乙女はもう慣れたか?」
「ん~、まぁ慣れたかな。そっちは?」
「ばっちりだ!これからは美少女ウォッチングにいそしむぜ!」
「うわぁ~、捕まらない程度にしとけよ」
「え!ひどっ」
こんな会話から分かるように斉藤はかなり変わったやつである。見た目はかなりイケメン、なのにかなり残念な発言をしまくり、高校入学から一週間にして女子からひかれるような残念イケメンである。
ほんとに残念。
「まってろ!俺の美少女たちよ!」
・・・・残念なやつである。
こんなやつと仲良くなってよかったのかなぁと一瞬でも思ったのは秘密である。
と、そんなこんなで斉藤と素晴らしいくらいくだらない会話をしているうちに学校についてしまった。
というわけでここからは学校生活についての話しでもしようかと思うではレッツゴ~。
-----------------------------
はい、というわけで放課後。
学校も終わり下校と言ったところである。
あれ?おいおい学校生活についてはどうしたよ!だって?
やれやれ、そこに気づいてしまいましたか。だって、はっきりいってつまんないですよ?
普通に勉強して、友達と喋って、ご飯食べて、勉強。面白い?面白くないでしょ?なので割愛しました。
はい、というわけで改めて放課後。(切り替えダイジデスヨ)
俺はこれと言って部活とかにいなかったの家に帰る準備をしていた。
「斉藤、俺は帰るけどお前はどうする?」
「俺はこれから美少女の情報をまとめないといけないから先に帰っていいぞ」
「・・・ほどほどにな」
斉藤と一緒に帰ろうと思ったが大切な用事があるようなので、ひとりで帰ることに。
「あ、最近このへんで怪しいやつが出るらしいからひとりで帰るなら気をつけて帰るんだぞ」
「おう。また明日」
「ん。また明日」
俺は斉藤が言っていたこと話し半分に聞き、斉藤に別れを告げ帰路につくことにした。
---------------------
このとき俺は斉藤の話を良く聞いておけばよかったと後悔することになる。
このとき既にフラグはたっていたのである。俺を日常から非日常へ引きずり込むフラグが。
この日俺の日常が終わり、非日常が始まった。