四十四〜頑張れ私、ネタに走らないことを←(里都視点)
由紀ちゃんとゆーちゃんは、親友だった。
由紀ちゃんが男女共に人気であったのに対し、ゆーちゃんは顔を伏せてしまう気弱で、男子には隠れファンがいたが女子には不人気。
理由は、ゆーちゃんの可愛さや由紀ちゃんとよく一緒に居れることに対する嫉妬や僻みだねぇww
「えっ…由紀ちゃんに関しては知ってたけど……
あっ、ごめんなさい
続けて?」
うんww
それで、女子や男子の一部にゆーちゃんはいじめられたんだよね。
筆頭が、姫宮 由華。
陰湿なことに、大人や由紀ちゃんにバレないようにしていた。
服で隠れる所にのみ、痣が浮かぶような暴行。集団リンチや精神的暴行…わざと本人に聞こえるように言う陰口とかだな。
おっと、ゆーちゃん?大丈夫かい?
大丈夫。もう、彼女達はここには居らぬよ。
失礼。続けよう…
ある日も、変わらずいじめられていた。
姫宮 由華はいつも通り、ゆーちゃんに暴行。
階段から突き落としたんだ。
姫宮 由華は殺すつもりでは無かった。
ただ、由紀ちゃんの側に居れるのが羨ましくて。名前が似ておるのが気に食わなくて。
だが、ゆーちゃんは頭の打ち所が悪く、死んでしまった。
「そんなことで、ゆーちゃんは殺されたの?」
是。
楓にとっては、『そんなこと』でも…本人にとっては大事だったんだよ。
望めば、何でも手に入るお嬢様が初めて…そう、初めて手に入らなかった所に居たからな、ゆーちゃんが。
文香ちゃん、その手にあるロケット…貸してくれないか?
嫌だ?ならいい。ゆーちゃん、貸して。…有り難う。
ロケットの中の写真、プリクラだな。日付が書かれているんだよね〜
丁度、事件の前日の日付が。
ゆーちゃんと文香ちゃんのツーショットだね。
さぁ、あとは細かい補足はゆーちゃんに頼もうか。