三十二〜またかよ…w(零次視点)
さっきのふざけた放送のせいで話の腰をおられた気分だ。
「はぁ…一応聞くが、この学校に迷子センターなんて…」
「あるわけないじゃないですか」
(即答)
九条は笑顔であることに変わりないが、眉間にシワがよっている。あっ、青筋…
まぁ、怒るよな…あんなふざけた放送は…
「……ぜってー後で、シメてやる…」
「ぜひお願いします」
理都を叱ることは満場一致だな。
「…さて、どうするか」
「…とりあえず、その…如月 夕香さんについて調べるっていうのはどうでしょう…?」
如月が言う…
「…っ!その前に、もう少し椅子の上にあった本を読んでいきませんか?
読み終わってないのもありますし」
「…そうだな、一応確認しておくか」
なんだか、九条がムキになっている気もするが…
まぁ、いいか←
調べに行く前に、本を読んでいて思った。
(如月 夕香…こいつに何かあるのか?)
アルバムを読んでいて思ったのは、如月 夕香は高校二年生の時のアルバムには出ていた。
だが、卒業アルバムには出ていなかったことだ。
それに、如月 文香に似ているのも気になるな。
それにしても、如月…どこかで聞いたことあるような…
そして、すべての本を読み終わり、調べに行こうとしたが…
「さて
これで全部読み終わったし、調べに…九条?」
九条が、どこかを見つめている。
「…っ!はい?なんでしょう?」
「何かあったのか?」
「いいえ?」
「なぜに疑問系…」
「全部読み終わったのなら、パソコン室に調べに行きましょうか」
「そう、だな」
九条にはぐらかされた気がするが、必要になれば話してくれるだろう。きっと←
外に幽霊がいないことを確認しながら廊下に出る。
なんだか、心なしか先ほどよりも気味が悪くなっている気がする。
そのあとは、恐ろしほどにスムーズにパソコン室に着いた。
嵐の前の静けさって感じだなぁ…
ドアを開け、中を見ると一つのパソコンが光っていた。
不思議に、思ったがとりあえず見てみることに。
「こ、これは!?」
「どうしたんですか?」
画面に映っていたのは…
「如月 夕香と…隣に映ってるのは誰だ?」
卒業アルバムで欠けていた如月 夕香と一緒に笑ってる人物。
それを見た九条が小さく呟く。
「ユッキー先生…」
「誰だ?そいつ」
「高木 由紀先生…
この学校の国語の先生で、この学校の卒業生だそうですよ」
「お前…よくわかったな…」
「まぁ、理都と一緒に昔の写真を見してもらったこともありましたしねw」
「そうか…」
その画面には他にも、高木 由紀と如月 夕香がいた二年のクラス名簿があった。
「二人はどういう関係だったんだ?
クラスメイトということしか…」
「…さぁ?」
「まぁ、いいか…次は…」
開いたフォルダーには、如月 夕香が階段を落ちて亡くなったという事故の記事が保存されていた…
「事故…」
誰が言ったのかは、わからない。
ただ、衝撃だったが納得した。
記事の詳細は以下の事項だ。
・亡くなったのは、如月 夕香
・場所は、この学校の階段
・階段から足を踏み外し、落下…頭の打ち所が悪く、そのまま亡くなった
そして次に気になったのは高木由紀について調べることにした。
わかったことは、この学校のOBであること…
それくらいか…如月夕香と仲は良かったのだろうか…
謎は残るが、一旦画面から目を離す。
「なぁ、この2人について何か知らないか?」
後ろの2人に話しかける。
…ん?
「九条は…?」
「えっ…あ、いませんね…」
また、いつの間にかいなくなっている九条。
俺はまたさらわれたのかっ…!
「おいっ!九条!」
俺はその場で叫んだ。




