三十〜茶番www(楓視点)
「九条さんっ!」
目を微かに潤ませ、こちらに向かって駆け寄ってくる文香ちゃん。(スロー再生)
私は、目薬をポケットから出して、目に……
「文香ちゃんっ!」
涙の演出☆できたら、彼女に向かって両手を広げる。(スロー再生)
そして、抱き合う。
そこで…
「「ナレーションっ!」」
十朱さんに向かって言う。
「…はっ?」
「早く言ってくださいよぉ」
「リピートアフターミー
やっとのことで再会した二人
彼女達の目の端に光るなにかが…」
「えっ…やっと、再会?した二人………
………光る、なにか?
いや、それは目薬じゃねぇ!?」
「…涙ですね」
「…涙です」
「九条の手にあるのは何だよ?」
「私の涙」
「九条さんの涙」
「……………胃が…」
胃が痛いのかw
なら、胃腸薬を…あ。
「胃腸薬担当は里都だった
チッ」←
「あっ…私も持ってないです
チッ」←
「おい、舌打ちしただろ」
「「気のせい」です」
「打ち合わせしてるかのように、息ぴったりだな」
「さて、これからどうしますかねw」
「無視かよ…」
えっ?返事が面倒になったわけじゃないよw
わざとだよw←
さて、抱き合ったままじゃ話しづらいからということで椅子に座った。
そこで、気付いたことが…
一つ、眠くなってきた。
一つ、私のお尻の下に何か、本らしきものがある。
一つ、里都の安否はまだ不明。
一つ、十朱さんはツッコミポジw
一つ、文香ちゃんはかなりボケる。
それらを二人に話したら、文香ちゃんは…
「眠いって言ってる場合ではないですよ?
それに私はツッコミです」
「つっこむとこ、そこかよ…
あと、お前は完全にボケだ」
十朱さんに、ガチレスで返されてたw
「それと、九条
その椅子の上に置いてある本に、なぜ違和感もなく座ったんだ」
「…テヘペロ☆」
「……ちっ…」
「やだw舌打ちこわ〜いwww」
「はぁ、とりあえずその本を…」
十朱さんは、私を椅子から立たせて本に手を伸ばす。
さて…この本をあなたはどうしますか…?十朱さん……
なんちゃってw