二十九〜行方不明者2名?(零次視点)
ふと、違和感を覚える。
後ろを振り向くと、九条がいない。
「…くそっ」
如月も後ろを振り向く。
「九条、さん…?」
如月文香も九条がいないことに気づいた。
すぐ、二人で保健室に戻ってみたが姿がなかった。
「いったい…どこに…?」
それは、どちらの言葉だったのだろうか…
九条もいなくなってしまい途方にくれる俺達。
♪♪♪〜♪〜♪♪〜♪〜〜
「っ!」
急にピアノの弾く音と歌声が聞こえてきた。
「この学校にピアノがあるところは?」
「お、音楽室だけですよ」
「行くぞ!」
「っ、はい!」
音楽室に走っていく。
しかし、途中で音が消えてしまった。
とりあえず手掛かりを得るために音楽室へ行く。
ガチャ
扉を開ける。
ピアノのところに行くと鍵盤の蓋が開いていた。
さっきまで誰かいたのか…?
「さっきまで誰かいたんでしょうか?」
「そうかもな…」
俺は焦った。
なぜあの二人が…
あの二人には何かあるんだろうか…
「あの二人がよく行く場所とかあるか?」
「えっと…多分図書館かと…二人は図書委員ですし…」
「よし、そこに行ってみるか」
もしかしたら、九条は理都がそこにいると思ってそっちに行ったのかもしれないな。
二人は親友だと言っていたはずだ。お互いの行動を把握しててもおかしくはない。
図書館に着いた。
「〜〜〜」
誰かの話し声がする。
中に誰かいるのか…?
「誰だっ!」
俺は扉を開けるそう叫ぶ。
中にいたのは…
「あ、十朱さん!」
消えたと思っていた九条の姿だった。
俺は唖然とする。
「お、お前、どうしてここに?」
「えっと…私にもよくわからなくて…気がついたらここにいました…w」
「はぁ?」
俺は頭を抱えた。
そんなことがあり得るのか…
いや、怪異だ。可能性はある……
これだから怪異は恐ろしいんだ。




