プロローグ
やっちまった。相変わらず粗筋とかてきとうです。こっちは気が向いた時に投稿します。
周囲を見渡さずともわかる目の前の惨状。
その一角に目を向ければおびただしいほどの死体が山を築いている。
その死体の中には黒いスーツを着た男や制服を着た男女の亡骸が魔物と呼ばれている積み重なったゴブリンやオークの合間から見える。
ふいに自分の姿を見ると全身を黒色で包んでいた服が、誰の物かもわからない反り血で真っ赤に染まり、顔にもベッタリと血液が付着している。
「……お、お前、今、何、したんだ」
我を取り戻したらしい自分のクラスメイトの男子が問いかけてくる。
自分のした事を見ていたはずなのに。
「……」
「おい! 答えろよ! な、何で、何で人を殺してそんなに平然としてられんだよ! 」
そんなこと慣れとしか言いようがない。
「……」
「お前見たいなやつは人間じゃねぇ! この人殺し! 」
本当に鬱陶しい。煩わしい。
「……喚くな、見苦しい」
「くそっお前なんか殺してやる! 」
この人殺しの自分のことを非難していたはずなのに自らが非難される側に回ろうというのか?
「そうか、ならそれは、殺される覚悟がある。ということだな? 」
人を殺そうとするんだ、反撃に合って殺される覚悟もしているのだろうか?
「死ぬのはお前だ! 死ねっ」
剣を持つ手や足が震えている。
……どうやら人を殺す覚悟も殺される覚悟も出来ていないらしい。
剣を振りかぶり迫ってくる。もう話を聞く気もないらしい。
もちろん人を殺す覚悟もない温い剣を受けようとは思わない。
故に、降り下ろされる剣を最小限の動きで避け顎の辺りに掌底を叩き込む。
軽い脳震盪の症状が出る程度に手加減をしたが疲労が溜まっていたのか直ぐに倒れる。
「お前、は、絶対に、許、さない。殺さなかった、ことを、後悔、しろ」
「……別に、お前に許して貰おうとは思わない」
さて、これからどうしようか、流石にもう城へは戻れないし、やっぱり国を出て帰還する方法を探すしかないか。
考えがまとまったのか男は歩き始めた、血に染まった黒色の服よりもを暗い闇を纏って。
やっぱりやっちまった感がすごい。それにこの中二感。