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prologue
「ごめん。。陽菜のことは友達としか見れない」
私、永倉 陽菜
高校2年生の普通の女の子
たった今2年間片想いしていた亮くんに振られた
亮くんに出会ったのは中学3年生の頃。同じクラスになって優しくてかっこいい亮くんをどんどん好きになってった
すごく、すごく好きだった
高校は別々になったけど、ほとんど毎日メールをしていた
周りの男の子なんてカボチャか人参に見えちゃうくらい
あたしの等身大の恋だった―…
でも
涙は不思議と出ない
自分の中でこうなることは分かっていたから。
いつだって亮くんはバリアを張ってた。まるで私との間に壁を作るみたいに―…
「陽菜みたいな友達がいて俺は幸せだよ(^o^)」
亮くんの口グセだったね
その度に私がどれだけ傷ついてたか知ってた?
「―…っ…ひっ……」
涙なんて出ないと思ってたのに
涙止まんないよ――…