表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
75/86

おやつを求めて三千里

おじいさんのありがた~い おはなし。

 稲荷山のアジトでは今日もど〇きつねたちが優雅なティータイムという名のおやつタイムを取っていた。今日のおやつは「鳥腑(トリュフ)」という南蛮渡来のお菓子だった。

「この西欧団子はやっぱり珈琲かしら。」

「さすが御泥婆(コディバ)ね。」

「御老公、おつかれさま。ありがとね。」

「いくら旅の頭巾があるからといってものう。白耳義(ベルギー)は遠かったぞ。」

「おやつを求めて三千里って」

「いや、お忍びで行ってもな。この格好ではじろじろ見られて大変だったぞ。」

 御老公のおやつ買いはついに地球の反対側まで到達していた。なんだか、御老公の存在意義(レゾンデトール)がと、イヌ、サル、ギジがこそこそと話している。


「うむ。これは美味だのう。」

「え、将軍様?」

「ムーン、またなんかやった?」

「わたしまだ、何もやってないよ。何で?」

「いや、いつものことなので来たよ。」

 将軍様もいつものようにおやつタイムに参加していた。


「ぶたさん」から細い煙がまっすぐに上がっている。

「あっ、何か変化があったようね。」

 

「源氏が復活しているわ。」

「おーっ、うまく行ったようだな。」

「五歳の子を口説いたの?」

「頼義さんが炉理魂(ロリコン)で良かったってことかな。」

「ちょっと待って、調べるわ。」

 マーキュリーはデータベースを検索した。

「なるほど、ここで婚約したみたいですね。婚儀が七年後、義家誕生が十五年後」

「本来の歴史に戻ったようじゃの。」

「十兵衛さん上手くやったみたいね。で、それ以外は?」


「奥州合戦の結果が変わっているわ。」

「安倍氏が生き残って抵抗を続けて、清原氏を吸収して、やっぱり奥州政権が成立している。鎌倉幕府が成立した後に約50年もの間抵抗して、国土が荒廃。再建している間に元寇。上陸を許して約10年もの激闘、何とか元の内乱で撃退したしたみたい。」

「占領も高麗進出もなかったのね。それで?」

「長く続く戦乱で、朝廷も幕府も力を失い、群雄割拠の時代になるわ。」

「戦国時代か?」

「歴史が百年前倒しになったのか。」

「その後は東北から信越、北関東と広い領地を持った安倍氏が南下して、これを武田、上杉、北条が連合して阻止している間に……」

「じゃあ、今は」

「徳川幕府よ。」

「はぁ?」

「中部から東海近畿中国地方と領地を広げた織田氏が、安倍氏と連合して挟み撃ち、でも本能寺は起こって、豊臣氏の天下統一、その後関が原で徳川幕府は同じ、でも長門から西はイギリスとオランダの植民地ね。」


「待たせたわね。残りはあと一人になったわ。」

「あっ、ヴィーナスお帰り。」

「だいぶん戻ったみたいね。」

「どうやら、安倍氏が問題になっているわ。」

「そうみたいね。静くんのところに行ってくる。」

 ヴィーナスはテーブルの「鳥腑(トリュフ)」を一つ口に入れると姿を消した。


「ヴィーナスってショタコンなのかしら。」

「諸他魂とはなんじゃ。」

 もちろん御老公や将軍様には理解できない。

「子供好きというか……。」

「家庭的でいいではないか。」

「そうじゃなくって……。」


「呼んだ?待たせたわね。」

 ヴィーナスが再び現れて、「鳥腑(トリュフ)」を二つ、紙に包んでしまった。

「静くんの分ももらっていくわね。二人で食べるの。」

といって、また姿を消した。


「うむ。子供にやさしいのじゃのう。」

「なかなか、ほほえましいですな。」 

「いや、多分違うと思う。」

 ムーンの疑惑だけが大きくなって行った。  

「……って、あれ私の分よ。」


【ごきょうくん】

おじいさんとのやくそくだよ。

子供好きに悪い人はいないけど

恋愛対象にはならないぞ。

御老公の旅は続くw

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ