暑くなると出てくるもの
暑くなると出てくるもの……。
それは、救急車で運ばれる人、それに対し救命知識をひけらかして救急車で運ばれる人をディスる人。
毎年のように湧くんですよね……。同じ方だったかどうかなんてはっきり言って覚えていません。その原因をああだこうだ言ってディスって自分は救命処置なんてしたくない医療従事者じゃない、朝食を食べないからだ、自分が救命行為をしたくないから朝食を食べろ。
彼らには人の心がないのだろうか……?
そんなんで朝食を食べられたら誰も苦労しないし、原因を特定するのは医者の仕事では。
持病かもしれないし、熱中症かもしれないし、突発的な何かかもしれない。
また私は僻地に住んでいたことがあり、救急体制が逼迫していた地域では救急講習は必須であり避けて通れない職業についておりました。
ひとつ言えることは、救急講習に於いて救急車で運ばれていく人をディスっていいなんて講習は受けたことがありません。
むしろ真剣に講師をしてくれる救急隊員の方にものっそい失礼ですよね。
私の講習は少ない救急体制の中で救急隊員の方がわざわざ山の中まで来て講習してくれたんですよ。
そこで学んだのは救急の知識だけではなく、彼らがいかに真剣に命を救おうとしているか。
人の命を救うことはものすごい重いことです。でも救急隊員の自分たちがついているし、出きる限り早く駆け付ける。駆け付けたら後は自分たちが引き受けるから安心してくれと、励ましてくれました。
そんな講習を受けて、出来ることがあればやってみようと思うことはあれど、救急車で運ばれる人の事情を詮索したりディスろうとは全く思えません。
救急車を呼べば救急隊員の方がついているから大丈夫、だから救急車が到着するまで出来ることをやろうとしか思いません。どうか助かりますように……そう願います。
これから救急講習を受ける方は救命の知識だけじゃなくて、救急隊員の方の心得とか、聞かせてくれる大事な話もしっかりと聞いてみて欲しいです。
受けたことのある人は思い出して欲しいです。
暑い夏に真剣に命を救おうとしている救急隊員の方々がいる中で、今年はクソみたいな発言を聞かないですみますように。
皆さまも暑い夏はお気をつけて!