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量産型

作者: 美月つみき

今の流行は、ピンの刺さったボリュームたっぷりのハンバーガー。

1年前まで流行していたドーナツ屋は閑古鳥が鳴いていて、タピオカ屋だった店はハンバーガー屋へと変わっていた。

情報という食べ物は響きがとても良く、この世の食べ物の中でいちばん美味しいのだろう。

私にはピンと来ないものだけれど、いつか分かるときがくるのだろう。

そのときが私の量産型への第一歩である。


栄えある第一歩を踏み出せたと仮定して、

次に待ち受けるのは韓国だろう。

K-pop、韓国コスメ、韓国料理、韓流ドラマ。

ヨン様から時が止まってる私にとって、韓流ドラマは未知の領域。

K-popはKARA止まりだが、まだなんとかなりそうだと信じている。

コスメと料理は、ファンデとビビンバさえ知っておけば誤魔化すことはできるだろう。

それでも誤魔化すことができなかったら、必殺技愛想笑いの出番だ。

これさえできれば乗り切れる。


みんなやっているから。

みんながやっていないから。

みんなが好きだから。

みんなが嫌いだから。

わたしも、わたしも、わたしも。

よし、これでわたしも量産型の一部になれたはずだ。

ここまでやってみて思うことは、誰かに合わせて、自分を捨てて生きるのは辛いということだ。

けれど、それを捨てることは世間で言う死を表しているのではないだろうか。

誰かといることで私が存在していていいと言うのなら、私は量産型の一部として生きることを選ぶだろう。

まぁ、仮定の話だが。

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