初めての転移
花蓮は生まれながらに右眼が見えない、その為小さい頃から球技が苦手。
右眼は白内障のため白く、視線は定まっていない。無意識のうちに瞳だけ上を向いていた。その見た目から幼少期の頃よりずっといじめられる。
ボサボサに伸びた髪とその眼からついたあだ名は、サダ○。井戸から登場でお馴染みの方。
現実逃避の為よく本を読み、物語の主人公になる妄想の中青春時代を過ごし、少し残念な性格のまま大人になる。
18の頃から一人暮らし。社会の荒波に揉まれ、そのお人好しの性格からいいように扱われる。
ブラック会社に対して何度も辞めようと思ったが、私が辞めると沢山の人に迷惑がかかると踏み留まる。
ストレスのため会社が爆破しないかなぁ、隕石でも落ちればいいのに。と毎日危ない妄想に暮れる。
そんなある日、地球に隕石が迫っているとのネットニュースを見る。
(えっ!私の妄想が叶った)
と一般の方々と違った衝撃のままその記事をクリック。その瞬間目の前に、手のひらサイズの妖精ぽっい男の子が現れた。
「やあ、君は世界を救う物語の主人公に選ばれたよ。まぁ滅してもいいし、逃げてもいいけど、頑張ってね」
(・・・女神じゃないんだ)
次の瞬間見たことのない街の中に立っていた。
あれ?
ここは何処?
何か重大な事があったような?
なにも思い出せない。
それよりも衝撃的な事が、世界が立体的に見える。
右眼に右手をかざす
・・・
右手が見える。
目から涙が溢れる。
感動の中疼くまるとお腹の方に違和感が・・・服の中に手を伸ばすと私のスマホがある。A4の用紙とモバイルバッテリーも。
用紙にはスマホのメモを見て!と書いてある。
見てる。
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異世界転生おめでとう。
その眼は私が転生のボーナスで選んだよ。
泣いた?泣くよね。
その感動を他の人にもお届けしようと思い。
この文章を書いてます。そんな人、多分私だけだから・・・
あっ、同時期に転生した人(ゲームに参加する人)は100人らしい。
どうやらあいつと関わった記憶はなくなるらしいので、前世の私の記憶として、記録を残します。(かっこよく言ってますが、ゲームの説明です)
死んでないけどねー♪大好きな異世界転生っぽくしますた。
正確には転移だけどね。
フフ、頑張ってね未来の大聖女様♪(´ε` )
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少しイラッとした