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【第二部完結】剣の王女の反英雄譚 ~王女に転生したら王家から追放されたので復讐する~  作者: 空乃愛理
第7章:やがて英雄となる者たち

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キーワード解説(第7章時点)

世界観設定の整理にご利用下さい。

■世界観

呪血病(じゅけつびょう)

天上大陸や地上世界の全生命が潜在的に持っている遺伝病。

発症すると肉体の末端から麻痺、やがては黒く壊死していき、最終的には臓器が朽ちて死に至る。

治療方法は存在しない上、壊死の段階まで悪化すると命ある限り激痛に苛まれ続けるため、発症者を救う唯一の方法は「なるべく早く死を与えること」だけとされている。

発症するか否か、また発症年齢は個体によって異なるが、両親が早期に発症している場合、その遺伝子を継いだ子供も早期発症しやすいと言われている。

マナが希薄な環境で生活していたり、魔法の使用によってマナを消費し過ぎることでも発症する。

発症者は基本的にどの国でも差別されている。


【マナ】

世界のあらゆる物質を構成する最小単位。「天神が創り出した」と言われている。

火・水・風・土・光・闇の六つのタイプがある。

呼吸や食事などで生命の体内に取り込まれることで、その生命の呪血病発症を抑制する効果がある。


天神(てんじん)

天上大陸で最も力を持つ世界的宗教組織《天神聖団(てんじんせいだん)》において信仰される、十二柱の神。

「もともと地上に暮らしていた人間を救うため、天上大陸を創造して彼らを移住させた」と言われているが、詳細は不明。


【崩壊の空】

神話にて語られる謎の現象。空が黒化し、そこから漆黒の怪物が大量に出現する。怪物はあらゆる存在を無差別に攻撃する。


【転生】

現代世界で生まれて死亡した者が、物語の主な舞台であるファンタジー世界において新たな肉体を得て生まれ変わること。

天神の一柱である《救世天》によってなされる現象だが、いかなる目的で転生させているかは不明。

転生者は前世の記憶を持たない状態で生まれ、なにかショッキングな出来事があった際に、《権限》と共に前世の記憶を蘇らせる。

転生者は全部で三人居る。


■術技・武具

【魔法】

マナを己の意のままに操り、超常現象を引き起こす技術。

戦闘能力を大幅に引き上げる一方、マナを消費するので呪血病が発症しやすくなるというリスクもある。

魔法の多用によって強い倦怠感や頭痛に襲われることがあるが、これはマナの欠乏そのものによって起こっている現象ではなく、呪血病発症を避ける為の本能的な拒絶反応である。

魔法は魔族や半魔、エルフだけが持つ先天的な才能であり、後から習得することは出来ない。

しかし、新技術である《術式(じゅつしき)》の登場によって、「詠唱」という手順さえ踏めば才能を持たない者も魔法を使用出来るようになった。

(《術式》を介さず、直接的に魔法を扱える者は詠唱する必要がない。)


【権限】

天神によって与えられた、固有の異能力。所有者は非常に少ない。

転生を司る《救世天》は、全ての転生者にこれを与えている。

全ての《権限》は何らかの代償や制約を持っており、これに違反すると能力を剥奪される。

ただ、その代償は《権限》を与えられた人物の在り方に沿って決定されているため、「自分らしく生きている限り」違反するようなことは起こらない。


【特異武装】

何らかの異能を宿している武器や防具。

物語本編の時代ではこれを製造する技術は失われており、遺跡や地中などから発掘される形で出回っている。

剣の形状をしているものは特に「聖魔剣」と呼ばれている。

特異武装には「相性」があり、相性の良い者でないと装備することすら出来ない。

その上、装備しているだけでは異能を発揮せず、特異武装ごとに設定された条件を満たすことで初めて異能を発現させられるようになる。


【疑似特異武装】

通常の武具を魔法によって加工し、特殊能力を持たせたもの。或いは魔法によって創り出された武具。

魔法の力で特異武装のような異能を再現している為、使用しているだけで持ち主のマナを一定量消費し続ける。


■種族

【人間族】

天上大陸における最もメジャーな種族。これといって特徴は無いが数が多く、物量で天上大陸の社会を支配している。


【エルフ族】

長い耳が特徴の少数種族。先天的に魔法を操れる。

人間族からは表向き対等視されているが、実態としては数の少なさゆえに見下されることが多い。エルフもエルフで人間族を避ける者が多く、辺境で閉鎖的なコミュニティを築いて暮らしている。

都市部で見かける一般的なエルフは大抵が混血である。

純血統のエルフが大抵は長身である一方、混血エルフは比較的低身長かつ肉付きが良いことが多い。


【獣人族】

獣の特徴を持つ種族。人間族に次いで数が多い。

古来からずっと人間族による差別を受け続けており、一部が実力や運によって成り上がっているとはいえ、大半は貧しく苦しい生活を送っている。

身体能力と繁殖力に恵まれているものの、そういった特性を活かし、団結して人間族に反抗する意思を持つ者は殆ど居ない。


【魔族】

天暦1000年の《魔王軍》台頭以降、天上大陸に現れ始めた種族。

一言で「魔族」と言っても、他の種族と比べてかなりの多様性がある。魔法を操れる者、身体能力が高い者、或いは単に異形なだけの者など様々であり、肉体的特徴から「魔族」を明確に定義することは難しい。

彼らは「地上から来た」と語っているが詳細は不明。

一般的には「天上大陸の社会を乱す敵」として扱われており、実際、各地に現れては恫喝や攻撃を繰り返してその地を占領している。

ただ、全ての魔族が敵対的な訳ではなく、暴力に頼らず現地の社会に適応している者も存在する。


【半魔】

魔族と他の種族の間に生まれた者たち。

魔族の殆どは天暦1000年から現在(天暦1045年)までの間に天上大陸に出現している為、半魔は基本的に45歳以下である。

「人間族の敵でもなく味方でもない」というどっちつかずな種族であり、その半端さ故に最も苦しい立場にある。

人間・エルフ・獣人からは蔑視どころか「人格を持つ存在」として見られておらず、ただ街を歩いているだけで殺されることすらある。

魔族からも同胞とは見られないことが多い。


■地理・組織

【天上大陸】

物語の主な舞台。その名の通り空中に浮かんでいる。

一つの大きな海を陸地が囲っているかのような形状をしており、海の東側が「東方大陸」、西側が「西方大陸」と呼ばれている。

両大陸は南の山脈で繋がっているものの、かなり険しいので大陸間の移動は基本的に海路となる。


神話においては「『選ばれし民の為のゆりかご』として天神が創り出したもの」とされている。

天上大陸が創造され、かつては地上に住んでいたらしい人類の始祖が移り住んだその時こそが「天暦0年」である。


【地上世界】

天上大陸の下にある分厚い雲海の更に下に広がる世界。

上から地上を見ることは出来ないが、地上側からは天上大陸が目視出来ることがある。

天上の神話においては「神が住まう楽園」とされており、「善く生きれば死後に地上で幸福な来世を送れる」と言われている。

一方で魔族は「自分たちは地上から来た」などと語っており、実際のところ、どのような世界かは不明。


【ラトリア王国】

東方大陸に存在する国家。歴史と権力を持つ、天上大陸のリーダー的存在。王都を中心に諸侯の領地が広がっている。

領地によって気風は異なるものの、一般的には「人間族至上主義」な思想が強く、特に王都においては人間族が圧倒的な力を持っている。

天暦1040年の「王都占領」をきっかけに王都にスラムが形成され、貧しい獣人族や魔族、半魔などが暮らしていることが社会問題となっている。彼ら下層市民の存在に王都の民は不満を募らせている。


【ルミナス帝国】

ラトリア王国の北に存在する国家。ラトリアに匹敵する国力を持つ。

「魔族排斥」を掲げるラトリアに対し、こちらは「魔族との融和」を掲げている。帝都は魔族の軍団である《魔王軍》の拠点にもなっている。

皇女チャペルが半魔というのもあり、ルミナスの帝都は天上大陸における数少ない「半魔にとっての安住の地」となっている。


【魔王軍】

「魔王ダスク」率いる魔族の軍勢。天暦1000年に登場し、現在に至るまで天上大陸各地に攻撃を仕掛けている。

ルミナス帝国とは密接な協力関係にあり、帝都は《魔王軍》の本拠地となっている。

目的は「魔族の居場所を創り出すこと」。

少なくとも幹部としては他の種族や国を滅ぼすことを願っている訳ではなく、飽くまで定住出来る領土を求めているだけなので、領主との交渉が成立している場合には必ずしも戦闘は起こさない。

ただ、末端には盗賊と大差ない野蛮な傭兵も多く、彼らが略奪や残虐な殺しを繰り返しているせいで強い憎しみを買っている。


【東方諸国】

ラトリア王国の更に東に存在する都市国家群。

一つ一つは小規模だが、同盟を結ぶことによってそれなりの権威を保っている。

「エストハイン王国」はその中において最も力を持っている、盟主的な国家である。

「東方文化」と呼ばれる独特な物品や建造物、食事などの様式が流行している。


【聖団領アレセイア】

西方大陸に存在する、《天神聖団》の総本山。

巡礼地および観光地として有名。

「聖団騎士」や「修道術士」といった独自の兵力を保有しており、必要に応じて各国に派遣している。


【西方連合】

西方大陸に存在する、小規模な都市国家の連合。

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