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組織解説(第11章時点)

※第11章ラストまでのネタバレが含まれているので注意。

世界観設定の整理にご利用下さい。

■国家

【ラトリア王国】

(第一部)東方大陸に存在する国家。歴史と権力を持つ、天上大陸のリーダー的存在。王都を中心に諸侯の領地が広がっている。

領地によって気風は異なるものの、一般的には「人間族至上主義」な思想が強く、特に王都においては人間族が圧倒的な力を持っている。

王族の身辺警護や王都の防衛を務める「近衛騎士団」と、対外的な戦力である「王国正規軍」を持つ。

天暦1040年の「王都占領」をきっかけに王都にスラムが形成され、貧しい獣人族や魔族、半魔などが暮らしていることが社会問題となっている。彼ら下層市民の存在に王都の民は不満を募らせている。


(第二部)天暦1046年、魔王ダスクが討伐されたことにより46年続いた魔王戦争が終結。

以後は「魔族が現れる前の古き良きラトリアの復興」を標榜し、より強権的な姿勢を見せるようになる。

旧ルミナス帝都を犯罪者の流刑地とする「ソドム合意」を利用したスラム住民の強制退去が進み、王都の治安も回復しつつある。


【ライングリフ派】

所属:ラトリア王国王妃、ライングリフ、ローラシエル、ローレンス、ルア、フレイナ、ウォルフガング


(第二部)ラトリア王国の王侯貴族の中でも特にタカ派とされる勢力。

ラトリア第一王子にして次期国王と目されるライングリフを中心とし「人間族至上主義」「覇権主義」「国粋主義」を掲げる。

彼らにより「ソドム合意」が発案された。

現在、ラトリアで力を持っている王侯貴族の多くがライングリフ派か、もしくは彼らと対立しないように立ち回っている。

国益を何よりも重視するため、天暦1000年から1046年の間ずっと魔王軍に脅かされてきたラトリア勢力圏の民衆からの人気は高い。


【レヴィアス公爵領】

所属:ルア


(第一部)レヴィアス公爵が支配するラトリア勢力圏の領地。かつては観光名所であったが治安の悪化により衰退気味。

公爵は穏健な考えを持っており、魔王軍の侵攻を受けた際には魔族・半魔の兵士や移住希望者を受け入れることで戦闘を回避したものの、これが上記の治安悪化の原因となった。

こういった軟弱とも取れる姿勢はラトリアのタカ派から激しい批難を浴びている。


(第二部)北部平原におけるルミナス帝国サイドとの和平交渉の際、魔王軍によって殺害された(実際にはライングリフの指示で《シュトラーフェ・ケルン》によって爆殺された)レヴィアス公爵に代わり、現在は娘のルアが運営を行っている。

ルアは父とは打って変わってライングリフ派に同調する方針を取っている。


【北ラトリア解放騎士団】

所属:ファビアン(王立アカデミー占拠事件にて死亡)、オーラフ(冒険者パーティ《シュトラーフェ・ケルン》に移籍)


主にラトリア北部で活動している極右過激派組織。元ラトリア王国正規軍のメンバーが中心となっている。

ラトリアのタカ派が掲げる理想を苛烈なまでに追い求め、異種族どころか彼らを擁護する同族すらも容赦なく攻撃する。

王立アカデミー占拠事件を起こしたものの、リーダーであるファビアンが死亡、オーラフやその他のメンバーもラトリア王国近衛騎士団に捕縛され組織としては崩壊した。

但し、やり方が過激であっただけで彼らの思想そのものはラトリア王国と共通しているため、厳罰を受けることはないだろうとアステリアは考えている。


【ブレイドワース辺境伯領】

所属:アステリア、ライル、リル、アウグスト、チャペル、アルケー


(第二部)アステリアが支配する領地。寒冷な農業地帯。

アステリアの英雄的活躍に対する報奨としてラトリア国王から贈られた。

魔王戦争終結前は「ウィンスレット侯爵領」というルミナス勢力圏の領地だった。

領地を求めた盗賊団(とその背後に居るソドム統治軍)の攻撃を受けていたが、逆に彼らを取り込むことに成功する。

アステリアの「種族、階級を問わず受け入れるが悪事を働く者には容赦しない」という姿勢により、住民が多民族化・多層化しながらも秩序を保っている。

衛兵のほか、アステリア直属の私兵部隊《アド・アストラ》を擁する。


【ルミナス帝国/ソドム】

所属:《魔王軍》の項目を参照


(第一部)ラトリア王国の北に存在する国家。ラトリアに匹敵する国力を持つ。

「魔族排斥」を掲げるラトリアに対し、こちらは「魔族との融和」を掲げている。帝都は魔族の軍団である魔王軍の拠点にもなっている。

皇女チャペルが半魔というのもあり、ルミナスの帝都は天上大陸における数少ない「半魔にとっての安住の地」となっている。


(第二部)魔王戦争の最終局面、ルミナス帝都侵攻戦にて協力関係にあった魔王軍が崩壊。統治者たる皇帝アウグストおよび皇女チャペルも失踪(実際にはアステリアが確保)し、戦争の終わりと共に事実上の滅亡を迎えた。

旧帝都は「ソドム合意」に基づき、戦勝国が共同管理する流刑地「ソドム」となった。

しかし、管理の為に編成されたソドム統治軍が独立を企てたことにより聖人会の粛清を受ける。

その後、空白地帯となった旧帝都はラトリア王国正規軍が実効支配した。

なお、帝都やウィンスレット侯爵領は帝都侵攻戦で征服されたものの、未だ侵略を受けていないルミナス勢力圏の領地や小国も存在する。


【魔王軍】

所属:

・アステリアが確保:アウグスト、チャペル、アルケー

・ルミナス帝都侵攻戦にて死亡:ダスク/レイジ、バルディッシュ、グリムグレイ、リゼッタ

・北部平原の戦いにて死亡:エメライン


(第一部)魔王ダスク率いる魔族の軍勢。天暦1000年に登場し、現在に至るまで天上大陸各地に攻撃を仕掛けている。

ルミナス帝国とは密接な協力関係にあり、帝都は魔王軍の本拠地となっている。

目的は「魔族の居場所を創り出すこと」。

少なくとも幹部としては他の種族や国を滅ぼすことを願っている訳ではなく、飽くまで定住出来る領土を求めているだけなので、領主との交渉が成立している場合には必ずしも戦闘は起こさない。

ただ、末端には盗賊と大差ない野蛮な傭兵も多く、彼らが略奪や残虐な殺しを繰り返しているせいで強い憎しみを買っている。


(第二部)中心メンバーたるダスクおよび幹部の死亡や失踪によって崩壊したが、残党は散り散りになって各地に存在している。

しかし魔王や幹部のようなカリスマが居ないため烏合の衆と化している。


【東方諸国】

所属:レン


ラトリア王国の更に東に存在する都市国家群。

一つ一つは小規模だが、同盟を結ぶことによってそれなりの権威を保っている。

「エストハイン王国」はその中において最も力を持っている、盟主的な国家である。

「東方文化」と呼ばれる独特な物品や建造物、食事などの様式が流行している。

ラトリアとの積極的な敵対は避けており、彼らの提案したソドム合意にも参加しているが、政治の中心に居るのが覇権主義的なライングリフ派であることからエストハイン王国の女王レンは強く警戒している。


【西方連合】

所属:クロード


西方大陸に存在する、小規模な都市国家の連合。

クロードの運営するエルグレン公国の一強状態であり、他の参加国の殆どはそれに依存、従属している。

クロードの方針からライングリフ派とは協調関係にある。


■国際的組織

【天神聖団】

所属:トロイメライ、法王、アルフォンス


世界最大の宗教組織。

西方大陸に存在する「聖団領アレセイア」を本拠地とする。

「聖団騎士」や「修道術士」といった独自の兵力を保有しており、必要に応じて各国に派遣している。

戦後社会におけるラトリアや西方連合などの台頭を警戒しており、それらを牽制しつつ自らの権威を維持するため、ラトリア王国第二王女レティシエルとアダムから持ちかけられた提案――聖人会の結成に合意、協力した。


【聖人会】

所属:レティシエル、レインヴァール、アダム、アイナ、レイシャ、トロイメライ、アルフォンス、アレス、ルア、フレイナ、ウォルフガング、クロード、アステリア


天神聖団を後ろ盾として結成された、《権限》所有者(通称「聖人」)たちの集まり。

特定の国家や組織の利権に縛られず、天上大陸各地の問題に介入して秩序を保つこと、また《権限》所有者の相互監視を目的としている。

聖人たちの間に地位の差はないが、レティシエルは実質的な代表者となっている。


【ヴィント財団】

所属:クロード


クロードにより運営される、世界最大の商業組織。

あらゆる事業に携わっており、もはや彼らなしでは天上大陸の経済は成り立たないとされる。

ラトリアとの繋がりを強めたこと、ドーンライト商会が弱体化しつつあること、彼らの協力なしで独自に《術式》や疑似特異武装を作り出す技術を確立したことから、その勢いは更に増している。


【ドーンライト商会】

所属:リゼッタ(ルミナス帝都侵攻戦にて死亡)


魔王ダスクことレイジが作り出した商業組織。《術式》関連技術の独占によって力を付け、ヴィント財団台頭前までは世界最大規模の組織だった。

その誕生の経緯からルミナス帝国および魔王軍との繋がりがあるが、これが祟って魔王戦争終結後は弱体化しつつある。

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