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通りすがりの陰陽師1  作者: チャーハン・神代
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三十九、【午】後日譚

 その後、町で病気や怪我で伏していた男性たちは元気を取り戻した。幸いなことに、悪霊を祓ったことで女性たちに病気や怪我が戻ることも無く、『おしら様』の祟り事件は収束を迎えた。

 陰陽師のメンバーに、馬の式神と茉恋さんという新しい仲間を加えて。

 茉恋さんとその父親の関係は、相変わらず良好とは言えない関係であったが、お互いへの後ろめたさからか、結婚の話自体をすることが無くなったそうだ。


 結局、そうやって折り合いをつけていくしか、無いということなのだろうか。そういう、ことなのだろうか…。


 今茉恋さんは何をしているかというと、陰陽神社を訪れる度に、愛馬であり式神であるジョバンニといちゃいちゃしまくっている。ジョバンニと会話ができるようになったためか、本人から聞いていた以上に仲睦まじくなっているようだ。

 ジョバンニから悪霊を祓った際、長く複数のものが融合していたためか、ジョバンニと式神を離すことが出来なかった。おしら様に関しては、引き剥がすことにはなんとか成功した。戦いに身を置く者にとっては、とてもありがたい、治癒能力という後遺症を残して。


 そして今、集った陰陽師たちが何処にいるのか、というと…。

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