いつもの日常
あの戦いの後、龍達は怪我人を連れて街まで戻った。怪我といったら1番怪我を負った雷雨は病院で全治3ヶ月を言い渡されていた。どんなに医療技術が優れていても今回、雷雨が負った怪我は医師達でも早く治すことはできないらしい。
それから神崎さんは、病院で手当てしてもらった後すぐに学校に戻り、アリスさんに事の顛末を伝えに行った。それから数日後に、アリスさんが率いる騎士団が森の方へルィーツのような謎の力を手に入れたモンスターがいないか調査しに向かったらしいが、そんなモンスターは確認されなかったそうだ……
こうして、共同合宿が終わり、あの出来事が無かったかのように今まで通りの日常が───始まった
ー先皇剣立男子高校ー
僕は、窓から空を見上げていた。
今は授業中……集中して聞かないといけないのに、僕は何故か授業に集中出来ず、外を見ていたのだ。
あれから数日が経過した……
森は侵入禁止になっており、今でも騎士団達が調査しているらしい…
話によれば、アリスさんの所にいたSランクモンスターはルィーツみたいな現象はなかったみたいだ…
つまり、僕達が戦ったルィーツだけ、あんな現象が起きたのだ。
「………」
「龍くん、龍〜くん!」
「え?」
外をボーッと見ていた時、隣から声を掛けられた。
その相手は───由だ。
「さっきからずーっと外見てるけど、どうかしたの?」
「え?いや、大したことはないけど……」
彼─いや、彼女は平原 由。本当の名前は平原結菜って名前で先皇騎士団の団員で先皇剣立女子高校の生徒だ。
彼女はアリスさんからの任務でここ男子高に通っているらしいけど、その理由は教えてくれてないのでわからない。
「大したことないって……ホントに?」
「うん、大丈夫だよ……ただ…ちょっと気になる事があって…」
「気になる事?」
「……ルィーツの事で…」
「……」
僕は思った事を由に伝えた。
何故、ルィーツにだけあのような現象が起きたのか?
何故、自分の攻撃だけ、ルィーツに効いたのか?
「……なんでだろうね」
「……うん」
僕はそんな事を今日1日ずーっと考えていたので、いつの間にか授業が終わり、下校時間になっていた。
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異世界兄弟〜上位ランカーの兄弟は、異世界でも最強を目指します〜
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