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風神

龍と風明が訓練所に行き、戦闘の準備をしている時に、観覧席にいる雷雨と由がこの戦いの結末を予想し合っていた。


「……誰が勝つと思う?」


「……龍がツクヨミを使えば、勝者は分からないな」


「じゃあ今の龍は勝てないってこと?」


「あぁ、風明は俺よりも強い」


「……嘘でしょ?」


「大マジだ。それにアイツは神器を持っている」


「………」


そこで由は黙り込んだ。

そしてタイミングよく決闘の準備が出来た。




「よろしくお願いしますね、龍さん!」


「……お手柔らかに」


そして、2人は電脳世界にダイブした。




ー電脳世界ー


龍と風明が電脳世界にダイブし、状態異常確認し問題ないことを告げる。


「それでは!先皇剣立男子高 黒炎寺 龍対先皇剣立女子高 霧雨 風明の決闘を開始します!準備はよろしいですか?」


「「はい!」」


「それでは……始め!」


そして決闘は始まり、観覧席から歓声が響き渡った。


「龍さん」


風明は、2本の剣を捨てながら宣言した。


「兄貴から聞きました。龍さん、兄貴よりも強いそうですね」


「……へ?」


「なので、最初から全力でいきます!」


そう言うと、風が吹き荒れ始めた。


「いくよ……【風神】!!」


風が風明の方に集まり、暴風が起きる。

風はさらに増し、龍は耐えきれず後方に吹き飛んだ。


「うわ!?」


龍は、地面に張り付きながら暴風が止むのを待った。

そして暴風が止み、龍が立ち上がり風明の方を見るとそこには―――


「倒してみせます。私と風神双『風塵・暴牙(ふうじん・ぼうが)』で!」


風を纏った2つの剣を持っていた。


「……何か見た事ある光景だね」


龍は苦笑いで雷雨との初めての戦いを思い出す。

雷雨も初めから神器を発動して戦っていた。

兄妹揃ってやることは一緒だと龍は心の中でそう思った。


「それでは龍さん……始めましょう」


「………やるだけやってみるか!」


龍は意を決して、戦いに集中した。





そんな龍と風明が決闘している中、アリスは王に呼ばれ王宮に向かっていた。


「王よ、どうなされましたか?」


「アリスか……少しまずい事態になってしまった」


「それは一体?」



「危険度SS級の魔物がこちらに向かっている。最悪なことに2体も」



「な!?2体もですか!?」


「あぁ、非常にまずい事態じゃ。さらにその2体は別々の方向から来ているらしい」


「そんな……」


「本当に申し訳ないと思う」


「いえ、王が謝る事はありません。しかし、2体も……それに別々の方向から……」


「さすがに今回ばかりは無理じゃな……」


「………」


アリスは考える。

こんな時にあの人が居たらっと、思うが残念ながら今は国外中なので無理だろうと諦める。

そこで1つの案が浮かんだ。

とても無茶で不可能かもしれない、僅かな光の案が――


「……王よ、一つだけ行けるかもしれない方法があります」


「それは本当か!?」


「しかし、この方法はあまりにも無茶で不可能かもしれません。が、よろしいでしょうか?」


「……聞こう」


「はい、それは―――」


アリスが浮かんだ1つの方法……

それは―――



「我が学校にいる神器使い達にSS級のモンスターを1体倒してもらう、という案でございます」



アリスの目には、不安など一切ない目だった。

何故ならアリスは、今いる先皇剣立高の生徒達が優秀だと確信しているからだ―――

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