先皇剣立女子高校
僕と雷雨と由は、一緒に帰路を辿っていた。
「まさかねぇ……」
「女子高に行くのか…」
「……」
雷雨と由が何故か暗い顔をしていた。
こうなった理由は、数時間前の先生の連絡事項だ―――
僕達は、叫んだ後、先生に色々な質問を繰り出した。
「先生!!何で女子高に行くんですか!?」
「そもそも何処の女子高に行くんですか!?」
「そんなもん近くの女子高に決まっているだろう」
「それってつまり……」
「先皇剣立女子高校……そして、騎士団の本拠地である」
それを聞き、僕達全員唖然した。
「で、でも!確かその女子高は男嫌いで有名な……」
「実はな……この話を切り出してきたのは――」
そして告げられた名に、衝撃を受けた――
「先皇騎士団団長、アリス・インデカーネ様だ」
誰もが時が止まったように固まった。
雷雨も由も驚愕な顔をし、固まっていた。
「えー、これは決定事項なので休まないように」
そして今に至る……
というか、雷雨もそんな顔するんだ……
「…えっと、僕アリスさんの事あんまり知らないんだけど……」
実は言うと、僕はこの学校に行くためにひたすらバイトしていた為、噂とか色々知らないのだ。
とりあえず、騎士団団長という事は凄い人だって言うことは分かるけど……
「そうなの?」
「う、うん」
「アリス様は、先皇騎士団団長で、神器を使うグループでもトップに維持する人だよ」
「へぇーそうなんだ…」
「そして、あの人が行く場所は必ず勝利になるって言われてるだ」
「すごいね!」
「……まぁ一つだけ例外があるけど」
「え?なんか言った?」
「いや!何も言ってないよ!!」
「そ、そう?」
なんか言ってたような気がしたけど……
「女子高……」
「雷雨?どうしたの?」
「い、いや…何でもない……」
いや、絶対なんかありそう……
そして、その日は静かに終わった―――
土日を開けた今日……
僕達は今、先皇剣立女子高校の校門前にいる。
今、先生がこの学校の先生に来たという連絡をしている。
僕達は、ここで待機中、校舎からとんでもない速度でこちらに向かっている人がいた。
そして、それを見つけたのは僕だった。
「え?え?」
「?どうした?」
「凄いスピードでこちらに向かってる人が―」
「バカ兄貴!!!!」
僕の声に被せて、そう叫び声が聞こえた。
「!?この声はまさか!?」
そして雷雨が振り返ると同時に、その向かって来た人は、雷雨に膝蹴りを顔面にクリーンヒットした。
そして、雷雨はその勢いに流され、吹っ飛んで行った。
「ら、雷雨ぅぅぅ!!!!」
「フンッ!」
その人は、少し小柄な女の子でポニーテールが可愛らしい子だった―――
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