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本来の力

僕は真っ暗な世界に立っていた――


あの日、初めて死神と会った場所とほぼ同じ世界――


今回は気絶も何もしていないのに、何故この世界にいるのだろう?


その答えとなる本人が現れた―――



《……こんにちは》



そう前回の死神とは、違う態度で少し驚いた。


「えっと……こんにちは」


僕も一応挨拶はした。


僕の目の前にいる人は、薄紫色のロングヘアで、巫女さんが着そうな服を来ている女性だ。

眼も薄紫色で、身長は僕より少し小さいとても綺麗な人だった――



《……力…欲しい?》



「!?」


彼女は少しか細い声でそう言った。


「……どういう…」


そこで気付いた。

この世界に入る前に聞こえた声――

《……いいよ》

その声の主だった――


「君は一体……?」



《………私…ツクヨミ……冥夜の神》



「ツクヨミ?」

確かツクヨミって、死神の時に出した刀の名前って聞いたけど……



《……本来は…()…だった》



「え?」

どういう事だ?

何のことだろう?

そんな事を思っていると、彼女は話を続けた。



《……貴方…神器……本当は…あった》



「え?」

僕にも神器があった?



《……でも…権限……取られた》



「ちょ、ちょっと待って!!」



《……何?》



「僕にも神器があったってどういう事?」



《……そのままの意味》



「じゃあ僕の神器って一体――」

そこで僕は何かに気づく。

確かツクヨミは、死神の類のものじゃなかったはずだ。

それなのに、死神はツクヨミを出した。

つまり――


「……君が…僕の神器?」



《……》



ツクヨミは、静かに頷いた。


「嘘…だろ…」

僕は、驚愕する他なかった。

まさか僕にも神器があっただなんて……

あれ?

でも、何で今まで出てこなかったのか?

それが気になり、質問した。


「何で今まで出てこなかったの?」



《……出れなかった》



「出れなかった?」

どういう事?



《……死神…力……強大…すぎて》



「…つまり死神のせいで出て来れなかったの?」

ツクヨミは頷く。

でも、何で死神はツクヨミを出したんだろう?



《……多分…貴方に……力…返すため》



……え?

心読まれてる?

ていうか、力を返すためってどういう事?



《……貴方…適性…変わった》



「適性が変わった?」



《……死神の…適性》



「……なるほど」

つまり死神の適性が着いてしまったから、ツクヨミは使えずにいて、そこに死神がツクヨミを呼びたし、僕にも使えるようにした、と……



《……力…欲しい?》



ツクヨミは再確認してきた。

首を傾けて聞いてきたので、少し可愛いと思っていしまった。

そして僕はこう答えた――



「僕に……力を貸してください!!」



少し間が空いてから返事がきた。



《……いいよ》



「!ありがとう!!」

僕は素直に喜んだ。

これで雷雨や他の皆を守れるっと、思い



《………それと》



ツクヨミが何やら顔を少し赤くして言った。



《……可愛い…嬉しい……ありがとう》



「え?や、やっぱり聞こえて――!!」

そう言おうとするが、先にこの真っ暗な世界から追い出された。

とても恥ずかしが今は集中する事にする。

何度も助けられてばかりじゃいられない!

今度は――


僕が助ける番だ!!

見て下さりありがとうございます!


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