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災厄の予兆

雷雨は、落胆な顔をしながらこちらに帰って来た。


「コイツら弱すぎる……」


「そ、そうなんだ…」


僕は、そう作り笑いで応えた。


「ちょっと!危ないから勝手に行くのはやめてよ!!」


由は怒っていた。


「……お前には関係ないだろ」


「だ・か・ら・!関係あるって言ってるでしょ!!!」


そしてまた口喧嘩が始まった。

ここ一応魔物出てくるから、大きな声出してほしくなかったんだけど、お陰で少し気分が楽になった。

まぁ魔物は案の定来たけど……


「今度は、僕達も戦う!」


「もちろんだよ!」


「…別に見ていてもいいが?」


「だ・か・ら・!グループ行動だって!!!」


魔物に囲まれながらもこんなにも騒がしく会話できるのって、逆に凄いよね…


「グゥゥ!!ガァァァァ!!!」


そしてロケットウルフは僕達に突撃してきた。

僕達はすぐ集中し、その攻撃を回避し反撃した。


「ハァァ!!」


僕が降った剣は見事ロケットウルフの首を斬り裂いた。

由も同様、短剣を上手く利用して、ロケットウルフの攻撃を受け流し、すかさず首目掛けて短剣を振り下ろした。

まぁ、雷雨は回避せず一刀両断してたけど……


「よし!倒した!!」


「やったね!龍くん!」


「うん!」


そして僕と由はハイタッチをした。


「……やはり俺を楽しませてくれるのは、龍だけか……」


雷雨は何やら物騒な事を呟いた。


「もう駄目だからね!」


由はその呟きが聞こえたのか、僕を守るように僕の前に立ち、雷雨を睨んだ。


「……何故お前が決めるんだ?」


「当たり前でしょ!!」


そしてまた、口喧嘩が始まった。


その後も、何度か魔物と出会うがあっさり倒しそして雷雨と由の口喧嘩の繰り返しが続き、集合時間の時刻になった。


「そろそろ戻らないと」


「そうだね」


「わかった」


僕達は、最初集まった場所に向かって歩き出した。


その直後、森の奥から魔物の雄叫びが聞こえた。


「GAaaaaaaa!!!」


「「「!?」」」


僕達は、声が聞こえた方を急いで振り返った。


「…何?…今の声」


「わからない……けど、ヤバそうな魔物だってことはわかる」


「……あぁ、あれは強い。ここまで奴の威圧を感じるからな」


珍しく雷雨も少し焦っていた。

今の雄叫びは一体……


「……早く戻ろう」


「…うん」


「…わかった」


僕達は少し早く歩き、集合場所に向かった―――

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