校外学習2
僕達は、先皇国の西門に移動していた。
大麓の森は、先皇国の西側にありいつもはその門番に神創騎士団長アリスさんがいるのだが、今回は少し諸事情でいないらしい……
どんな人なのか気になりはしたけど、会えないのなら諦めるしかない……
「では皆さん!これから大麓の森に入ります!レベルEだからといって油断しないように!」
そう先生は警告してから僕達は大麓の森へ向かった。
ー大麓の森ー
大麓の森に着くと、辺り一面緑だらけだった。
そして、視界も悪くいつ魔物に襲われてもおかしくない緊張感が漂っていた。
それからしばらく歩き、目的の場所に着いた。
「到着です!では各自グループ行動で魔物狩りをしてください。尚、指定された範囲内でお願いします。それ以上は狂暴な魔物が出没するので」
先生が解散の合図を出すと、全員動き出した。
「俺達も行くぞ」
雷雨はそう言い走り出した。
「ちょ!?待って!」
「何で走る必要があるの!?」
僕と由は雷雨の後を追った。
しばらく走り、雷雨が止まって眼を瞑った。
「ハァ…ハァ…ハァ…」
「何で…いきなり…走ったの?」
僕と由は息切れが激しく上手く呼吸ができなかった。
「……来る」
「え?」
雷雨がそう宣言してから、茂みから魔物が飛び出した。
「!?魔物!?」
「これは…ロケットウルフだ!」
由がその魔物の名を叫ぶ。
ロケットウルフ……
脅威レベルDであり、ロケットのように噛みついてくる厄介な魔物……
しかもレベルDって……
僕は、そんな事を思っていると、雷雨はお構い無しに突っ込む。
「俺を……楽しませてくれよ?」
そう言い、学校から支給された刀でロケットウルフに挑んだ。
「ちょ!?雷雨!危ない!」
僕はそう叫ぶが何の心配もいらなかった。
次の瞬間、ロケットウルフは首を失くし、倒れていった。
「「え?」」
僕と由はそんな間抜けな声出し固まった。
そう、雷雨はウルフ達が間合いに入ると一瞬で首を斬り伏せた。
「ふん…この程度か…」
雷雨は少し落胆しながらこちらに帰って来た。
改めて思うけど、雷雨ってやっぱり化け物レベルに強いよね……
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