帰宅中
帰り道――
僕と、雷雨と由で帰宅していた。
もう日が沈みかけている時間帯それなのに、まだ二人は言い合っている。
「霧雨くんは何でそんな上から目線で話すことしかできないの!?」
「お前は俺より弱いからだろ」
「だから、そんな理由でそんな態度とっているの!?」
「お前には関係ないだろ」
「だから――」
そんな口喧嘩が僕の目の前で繰り広げられている。
それでも尚、少しづつ寮に近づいている。
しばらく歩き寮の前に着いた。
「じゃあ、僕達はここで」
「あ、うん!」
由は笑顔になったがすぐ難しい顔になった。
「ん?僕達?霧雨くんも寮暮らしなの?」
「あぁ、龍と同じ部屋だ」
「な!?」
由は何故か驚愕した顔をしていた。
いや何で?
「そんな……龍くんと……同じ部屋…」
「ふん、俺達は友達だからな!」
何故か雷雨は誇らしげにしていた。
「そ、そうだね」
僕は少し照れながら応えた。
改めて言われると恥ずかしい……
「……僕も一緒に」
ボソッと、由が呟いた。
「え?何?」
「え!?いや!なんでもないよ!」
由は焦りながら、応えた。
「じ、じゃあ僕帰るね!バイバーイ!」
由は走って帰っていった。
「なんなんだ?アイツは」
雷雨はそんな事を言いながら、興味なさそうだった。
本当になんだったんだろう?
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