同居人2
それからしばらく経ち、僕と雷雨はお互い向き合って沈黙していた。
寮長は、雷雨の荷物を運んだ後、自分の部屋に帰っていった。
「えっと……」
僕は雷雨に質問した。
「何でここに?」
「寮長に紹介された」
「今まで寝泊まりしていたところは?」
「ない」
「え?」
「野宿をしていた。それが寮長に見つかった」
「えっと、他の部屋はなかったの?」
「あった。だが、断った。知らねぇやつと一緒の部屋は御免だ」
「…なるほど」
雷雨の考えに僕も、同意した。
僕も同じ事を思い、一人を選んだから
「迷惑だったか?」
だから僕は――
「そんな事ないよ!だって僕達、友達でしょ?歓迎するよ」
「……そうか」
その後、寝る場所決めで二段ベッドの下が僕で、上が雷雨に決まった。
しばらく、二人で色々と語り合った。
僕が、この学校に来た理由を言うと、雷雨は悲しそうな顔をしながら、
「俺も手を貸してやる」
と、言ってくれた。
僕は嬉しくて、少し泣いてしまったのは、二人だけの秘密だ。
時計の針が12時を指した頃に、僕達は自分のベッドに向かった。
「おやすみ~」
「おやすみ」
僕達は、布団に籠り寝た。
明日は平和な1日が来ることを祈って―――
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