同居人
あれから二週間が経ち、僕は二回目の退院を果たした。
(病院の人には、また迷惑かけたな~)
僕はそう思いながら、病院を出ようとした。
すると、病院の入り口で見覚えのある顔を見つけた。
「あ!龍くん!退院おめでとう!」
由がいた。
「由?何でここに?」
僕は不思議に思い、由に質問してみた。
「だって龍くんが心配だったから」
「学校は?」
「今日日曜日だよ?」
「え?」
由はスマホを取り出し、日付を僕に見せた。
「ほら」
「……ほんとだ」
確かに4月28日日曜日と書いてあった。
どうやら僕は、日付感覚が少し狂っていたようだ。
「大丈夫?」
由は心配そうに見てきた。
僕は、
「大丈夫だよ」
と、笑顔で応えた。
「じゃあ、帰ろうか」
「うん!」
僕と由は、帰路をたどった。
ー先皇剣立男子寮ー
僕は部屋につき、ベッドにダイブした。
久しぶりに自分のベッドで寝転んだ気がした。
(やっぱり自分のベッドが一番落ち着くな~)
と、思っていたとき部屋をノックされた。
僕は飛び起き、扉を開けた。
「何でしょうか?」
扉を開けると、寮長が立っていた。
そして何故かその隣に雷雨がいた。
「龍君。君の部屋ってまだ空いていたよね?」
「え?三人までなら空いてますけど…」
「なら、今日から雷雨君もこの部屋で寝てもらうから」
「え?」
「…よろしく」
「えええええええええええええ!!!」
その日の夜、僕の叫びが響き渡った―――
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