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臆病な死神 〜不幸な少年の成り上がり〜【一時凍結中】  作者: クロ
第1章 始まりの目覚め
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悪口

ー電脳世界ー



龍と大地は、武器を構えながら、先生の開始の合図を待っていた。


「逃げなかったことに関しては褒めてやるよ」


「…ありがとう」


そんな一方通行な会話をしていた。


「だがお前では、俺に勝てない。何故なら俺とお前のステータスの差は歴然だからだ!」


そう言って、ステータスを見せてきた。

――――――――――――――――――――――――――――

原田大地


力 A

速 D

守 B

体 B

魔 D

――――――――――――――――――――――――――――

確かに龍と大地の差は歴然だった。

速さでは勝っていても、力や体力、守りなどが負けている為勝てないのは、当然だった。

なら何故龍は戦うことを決めたのか?

それは……


”もう戦う事を諦めたからだ”


戦っても誰にも勝てないと、そう信じ込んでしまい、もう戦う事に考えるのをやめたのだ。


「それでは、始めます!」


先生の始まりの合図が今、言い放たれた…


「始め!!」


その合図と同時に大地は地面を蹴り、龍に近ずいた。

龍も、戦うと決めたからか、大地と同時に地面を蹴っていた。

そして、大地の斧と龍の剣がぶつかり合う。

しかし、力の差で龍は押し負け、投げ飛ばされた。


「くっ!」


「ハッ!そんなもんか!」


彼は追撃に移行した。

龍も、すぐ体勢を立て直し、迎え撃つ。が、弾き返される。


「やはりお前は、雑魚なんだよ!オラァ!!」


「くっ!」


そう投げ飛ばされ、龍は地面に叩きつけられた。


「グハッ!!」


地面に叩きつけられ、龍は動けなくなった。

そう背中の骨が折れたのだ。

電脳世界なので、現実世界に戻ったら怪我は無くなるが、この世界にいる間は、痛みなどは続く。

龍は立てなくなり、負けを悟っていた。


「ハッハッハッハッ!!」


大地は爆笑していた。


「この程度でくたばってんのか?本当に弱いな!」


彼は笑いながら、話を続ける。


「だから言っただろ?お前は弱いからこの学校から出ていけって!」


彼は続ける。


「雑魚はこの学校にいらねぇんだよ。さっさと田舎に帰れ」


そして彼は、


言ってはいけない事を口にしてしまった―――


「まぁ、どうせお前の親の事だ、役にも立たねぇ最悪な親なんだろうな!」


そして彼は笑った。

自分の犯した罪に気付かずに…


(僕は……弱い)


(確かに弱い……)


(僕が弱いせいで、おじいちゃんとおばあちゃんを苦しい思いをさせた…)


(それでも、おじいちゃん達は、笑って許してくれた…)


(「次頑張ればいいさ!」と、僕を励ましながら…)


(そんなおじいちゃん達を、馬鹿にした?)


(許さない……)


(僕の事は馬鹿にしてもいいが、おじいちゃん達を馬鹿にするのは……許さない)


(許さない、許さない、許さない、許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない!!)


(ユルサナイ……コロシテヤル……)


――ステータスを更新しました――


その言葉を聞いた直後、僕は意識を失った―――


――――――――――――――――――――――――――――

【死神】

――を――――する(――――――――――――)

死神を憑依する(―――――――――――)

――――――――――――――――――――――――――――

見て下さりありがとうございます!

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