赤黒色の怪物 ゴパゥデ
常に浮遊している人間の死体から引き抜かれた内臓の塊。
元は2000年ほど前にあったバジャーナー村に伝わっていた呪術の1つ。新鮮な人の死体を2〜5ほど集め、それらの頭が内向きの円になるように配置し、その上から50年以上生きている亀の血をその頭に塗りたくると使役できる悪魔が死体に宿るとされている悪魔召喚術が口伝の間に崩れ、一人歩きしだして生まれた妖怪。
そもそもはとある魔術師がその悪魔召喚術の横行を止めようと、流したただの噂でしかなかったが、他の邪悪な呪術師がそのことを本気にし、試行錯誤の末に生み出してしまったとされている。
ゴパゥデはまず自分を生み出した呪術師、魔術師の口や鼻などの穴から入り込むと内側から内臓を突き破り、その内臓を内臓の持ち主の持つ魔力を使って自身の一部と融合させ、肥大化していく。
主に取り込む内臓として多いのは胃、小腸、大腸、心臓、食道、一部稀な伝承事例として背骨や肋骨などもある。
ゴパゥデは内臓のみを取り込みながらだんだんと人の形に自信を似せていく。そうしてだんだんと知能を得て、やがて血にまみれた肉塊でできたゴパゥデの子供を産む。
ゴパゥデから逃げるには体に香辛料をかけて走って逃げるのが有効的だとされているが、定かではない。