表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
82/106

バランスとゲート・オブ・バビ○ンおっぱい



 私はお父さんが大好きだった、好きなことがあって、

 それをただ、純粋に探求して、作って創って、私は小さい頃、

 お父さんの話す時計作りの難しいところや、

 面白いところを聞くのが好きだった、

 言葉なんて全く覚えてないけど、お父さんは、そう、輝いてた。



 お母さんは、嫌いではなかった、優しいし、ご飯は美味しいし、

 だけど、徐々に私に勉強を強要するようになった。

 私を『普通』に、

 今思えば最強の『普通』にしようとしていたのだろうか、

 私は、世間が、世界が求める『普通』なんて、なりたくなかった。



 私は、拒絶した。徐々に母を。私を理解してくれなかった母を。

 反抗するごとにその母の行動は、ただの衝動とも取れる、

 いや衝動だったのかもしれない、


 その普通を望む衝動の行動の押し付けを私は徐々に受け入れられなくなっていった。

 私は大好きなマンガやライトノベルやアニメ、ゲームを奪われた。

 私は好きなモノを好きと言いたいだけなのに、

 そこにいつか加わりたいと、

 戦いたいと子供の頃から無理だと思いながらも意識していたのに、

 母は私をどうしても『普通』にしたかったらしい、

 私は、ただその度に反論し、その後は泣くしかなかった。



 異変に気づいた父は、母と話し合ったようだ。

 しかしその話し合いは、いつも、母が泣いてて悲劇のヒロインを演じて終わった。

 数ヶ月、父は決断をした、

 きっとバランスが取れていないことに気づいたのだろう。

 そしてそれが誰かの犠牲で成り立つことにも。

 誰も悪くはない、自分と同じ『普通』になって欲しかったという母も、

 大好きを求め続けた父も、向かう先は違えどその光に憧れた私も、

 なにも、誰も、悪くはない、間違っていたのはバランスだった。



 家族としての『バランス』、それは私が成長するに連れ、

 母に取っては苦痛になってしまった。

 光り輝き続ける父と、その光に憧れる、新たな光に進もうとうする私と、

 普通の母との『バランス』、

 だからそれを、母は本能的に家族3人の『バランス』を取ろうとした、

 ほんの少し、自分よりに、ただそれだけだった。

 

 ただ、そうはなれなかった、そうは、なりようもなかった。



 

     ―――だから、離婚は成立した。







「……お父、さん」



「な~にがお父さんだ、朝だぞ、そろそろ起きろよ、おっぱい揉むぞ、いや吸うぞ」



 龍人は旭の栗色の髪を撫でながらおっぱいを蹂躙する宣言とも取れる言葉を投げかける。



「……はッッ! ッてなにしてるのよ、私の髪なでてッッ」



 旭は身を起こしテンション高めになにをしているんだ龍人に問う、



「いいじゃねぇか可愛い寝顔だったぜ、

 お前の魅力に俺の左手が自然とやっちまっただけだ、俺は悪く無い」



 龍人は左手をニギニギしながら悪びれなくそう言い放つ、



「(かぁぁぁぁぁ)まったく、エッチ、変態、脳筋っ」



 旭は適当に龍人を形容する言葉を三つ並べ赤面しながら適当に罵倒する、



「お前照れるとそれでごまかすのやめろよ、まぁそれもお前のいいところだが」



「ほれ、お茶」



 龍人から朝の一杯、お茶を受け取る旭、



「…ありがと」



「それで、今日はどうするの、雪原巡りはしたばかりだし、黒鉄?」



 旭は一口(すす)り終わった所で何も決めていない今日の予定を相談する。



「そうだなぁ、今日はそれでいいと思うが、

 とりあえずお茶が切れそうだからな、ジョージのところに買い物だな、」

「そっか、じゃ、私はクスハの顔でも見に行こうかなぁ」



「そうしろ、俺もクスハのおっぱいおがみみに行きたい、お前は虎徹で待ってろよ」



「なにそれ、私のおっぱいじゃ満足できないってこと」



 旭はジト目で龍人に視線をやる、いつものことである。



「あ? なんだ、嫉妬か?

 いや、おっぱいはないろんな顔があるんだ、いろんな形がな、

 感触もある、

 そしておっぱい以外のパーツが合わさりいろんなロマンを生むんだ、

 わかるだろ?

 あんな銀髪ショートカット縦セタ巨乳おっぱいは希少だぞ?、

 そして懸命に金槌かなづちを振るい鍛冶の日々、

 土臭い感じになりつつも、頬に土をつけながらも、

 左の腕を上げながら汗を拭い、

 肌が露出する左右の首元の襟元から脇の下までカットされた

 デザインの縦セタから見える生肌の脇を見せながらそれを終え、

 その瞬間に僅かに揺れるクスハのおっぱい、

 再び鍛冶に戻る頑張るクスハ、その真剣な眼差し、

 時折見せる笑顔、

 そして金槌を振るう度、わずかに揺れるおっぱい。

 ああ、ジャンヌ、崇高すうこうなまでの水々しい若肌の、

 フェチズムを、

 淫靡いんびさすら感じるその脇とその隣りにあるたわわな縦セタおっぱいを、

 これを『最高』と、『最上さいじょう』と、

 『至高』と呼ばないのは、刑罰にも値する所業なのです。

 わかりますか龍◯介?」



 最後F◯te/◯eroのジル・◯・レェ(CV鶴◯聡)の

 モノマネを交えて両の手で大げさにリアクションを取り龍人は説明を終える。

 いやモノマネは終わっても終わっていない。



「そりゃお前の栗色の髪の白き痴女のロケットおっぱいも劣らず魅力的だ。

 懸命に戦うお前の揺れるおっぱいも同一ではないが同等、

 それはそれ、これはこれなんだよ、

 半年になるがまだお前にはおっぱいの良さを

 講釈こうしゃくする必要性がありそうだなぁ」 



「はぁぁぁぁぁ、この半年間龍人のおっぱいへの情熱は変わらないよねぇ…

 【ジャンヌはどこ行ったのよ、誰が龍◯介だ】」



 握りこぶしに両手を使ったリアクション、

 長々とクスハのおっぱいに関するレポートと、

 旭自身のおっぱいも簡易的であるが

 龍人視点の解説を聞かされた旭はその情熱に呆れ気味の声音こわねでそう言った。



「変わらないどころか増してるよねぇ…」



「好きだからな、好きな物は好きと嫌いなものは嫌いと言わないと。

 最初は恥ずかしいが、宣言することは大切だろ旭、

 まぁそれが理解できない奴がいらぬ茶々を入れてくることは現世だと間々あるが。」



「まぁそりゃそうだけどさぁ、釈然としちゃうのが、

 …納得しちゃうのが納得出来ないんだよなぁ、」



「まー『天邪鬼あまのじゃく』は誰にだって本来ある、

 人の『勘』の一つでもある、

 おっぱいに関しては男になればわかるとは思うが、

 まだわからなくていいとは思うぞ、お前は女だしな。

 わかる奴がいるからこそわからない奴がいるんだ、

 『バランス』は大事だ。

 こうしてお前とおっぱいについて話すのも俺は好きだぞ、

 お前はちゃんと聞いてくれるし、

 一応意見呼べるかは微妙だが何かしらリアクションしてれる、

 衝突しながらも徐々に上昇し、お互いにバランスが取れるのが俺は理想だな、

 だから俺の理想は一応叶っているな、」



「一応って、なにそれ、その向こう側があるってこと?」



「そりゃあるさ、話し合いの果て、幾多の衝突の果て、

 対話の果て、その果ての桃源郷、

 おっぱいを理解した上で『ほんとおっぱい馬鹿なんだからっ』とか

 言いながらも恥ずかしがりながらおっぱい吸わせてくれればなおよしッッ

 時折ときおり初期の対応とかを

 貯蔵し尽くした卓越した『ゲート・オブ・バビ◯ンおっぱい』と言う名の

 引き出しから引き出してもらい、


 豚を見るようにさげすんだ瞳で罵倒しながらも

 まぁ吸いたければ吸えばとか言ってくれたりしたらなおよしッッ

 他のパターンも聞きたいか??」



「はぁぁぁ…(呆れ)」



 旭はため息を付きながら装備を整える。そして一応リアクションを返す。



「まぁ、一応考えておくわ…ゲート・オブ・バビ◯ンおっぱい」




打ち込んでから日が経っているので

推敲があまりできてませんがよろしくお願いします。

短編・イラスト付き4巻は1月31日発売です。

コミカライズも

ニコニコ、ジャンプラ、Lineマンガ、マンガボックス等で展開中です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ