牛さんと追いかけっこ
「何こいつっ」
旭は冷や汗を書きながら目の前の獣から視線を外せない。
「見たまんまだっ牛だっ牛っ雷槌を使う闘牛、
ホルスタインじゃねぇ、モルーチョ、ムルシアンだよっ」
龍人はもう二匹の闘牛と交戦中である。
「うわっうわっ追尾してくるゥゥゥッッ雷も牛もっ」
闘牛は雷槌を発生させ矢を創り出し旭に向かい放つ、
それは旭の言うように追尾する、旭はそれを躱すが目の前には突進してくる闘牛、
これもまた追尾する形で旭を狙う。旭は咄嗟に小盾での防御を試みる、が、
「げっスタミナっ、持ってきすぎぃィッ」
「当たり前だ、大剣並みの衝撃だと思えッッ」
旭はスタミナゲージすべてを持っていかれた上に、
雷槌を纏っていることで属性ダメージと、
小盾は物理を100%カットするわけではないのでその分のダメージも同時に受ける。
そして闘牛は急速停止し、
振り返りながらの起き上がりプレスを旭に仕掛ける、
当然これは躱せない。旭はその衝撃で軽く後方に吹き飛ぶ、
「いたっいたっいたっちょっ、無理、無理だってッッ」
旭は起き上がり、とりあえず距離を取ろうとダッシュで移動する。
「あんま動きまわるな、
この『忘却の雪原』の後半はこの牛がいっぱいいるからなっ
索敵範囲に引っかかったらムラムラ群がってくるぞっ」
「ごめん龍人、もう遅いみたい…」
旭は振り返りながら龍人に自己申告する、
「ばっ、馬鹿やろぉぉぉぉッッ」
「先に説明しときなさいよぉォォッッッ」
二人は仲良く並んで全力疾走しながら闘牛の群れに追いかけられる。
「お前が緊張感欲しいって言ってただろうぉッッッ責任取ってこいッッ」
「ッッッしょうがないわねっ」
旭は立ち止まり振り返る、しかし、追ってきている複数の闘牛、
「おいっ無茶すんなッッ」
「……」
「…やっぱ多すぎィィッッ実力関係ないじゃないこんなのッッッ」
旭はまた逃走を始める。
迫りくる闘牛達にまともにやりあって勝てるイメージが沸かなかったのだ。
「とりあえず数を減らすっ、数は現状おそらく7体、
一番前にいるのを同時攻撃で殺す、
その時他からの攻撃をある程度貰うのはしょうがない、
攻撃したらなにがなんでもすぐダッシュ、
昨日休んだあそこまで戻ってぐるぐる回りながら
地の利を活かして攻撃と回復であらかた片付けるぞ」
「了解っ」
二人は息ぴったりに振り返り攻撃を繰り出す。
「「オオオォォォォッ」」
雪の地面に腰を下ろす龍人と旭、闘牛たちは全て討伐したようである。
「ふぅぅ…なんとかなったな」
「危うく死ぬところだった…牛怖いよぉ」
「わかったと思うがあいつらの攻撃のスキはあんまりない、
ガードもスタミナ持ってかれすぎて、次の攻撃を食らう、
突進もらうと突き飛ばされる、
起き上がりに他の牛の突進もある、
一人なら一匹、二人なら二匹、
それ以上は今みたいになる。わかったな。」
「『わかったな』、じゃない。レピオス消費しまくったじゃない、まったく」
「ま、スリリングだったろ」
「私、金髪のそばかすっ子じゃないし、イーグル1でもないんだけど。」
「俺の好きなアニメ映画5本に入るマ◯ロスプラス、
お前のオタク教養力には頭がさがるな」
「で、イーグル2、一応聞いとくけどこれから向かう雷槌牛牧場の先はなんなの?」
「…もちろんBOSSだ、」
「『雪原の門番』、『オルガレギオン』、…人のような、でかい牛のようなものだ」
キャラデザも公開しましたので
BOSSなどのビジュアルはそちらで把握してください。




