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祭りの後

挿絵(By みてみん)



「それで、どうなったの、そのシグナムさんはっ、

 わざわざ語るってことはなんかあったんでしょ?」



「ああ、続きがあってな、だが、これは語りたくないな~」



「 ええぇぇッ!! ここまで話しといてそれはないよ龍人ぉ」



「そうだそうだっ」



「うるせぇ……」



 旭とリオレイルの非難に龍人はしかめっ面でそう言った。



「…わかったよ」



「とある日、あれから幾日か、幾年かしらないが日が流れ、

 俺は適当にリディアの港だったか、はたまた別の場所か、

 とにかく薄暗いところで狩りをしていた、」



「雑だなぁ」



「黙って聞いとけよ」









「ッッッ」


  突如として襲われた、闇の衣の柱石の使用、それは当然だ、

  その攻撃は、ロングソードだったか、大剣だったか、

  クラブ系だったか、もうそのへんの記憶は曖昧だ。

  俺は反撃をした、当然だ、だが二撃ほどだ、

  お互い距離をとって

  一撃はもらっちまったから一応レピオスで回復、

  お互いに仕切り直し、

  向こうは黒いフードと、黒いマスクで顔を隠していた、

  誰だかわからなかった、

  少しだけ戦い、その男は、言った。


「さすがだ、吾妻龍人、王に立ち向かうだけのことはある、

 年月が経てば恐らくヴァルディリス王を倒せるだろうな」 



「? おまえは誰だ、」



 男は崩れ落ち、倒れる、

 倒れながらも闇の衣の柱石を使用し、闇衣を解除する、

 龍人はその男に近寄った、男はシグナムだった。



「どうして、俺を襲った」



 龍人の第一印象ではそういうタイプではない、だからこその問い、



「ふふふ、買いかぶるな吾妻龍人、俺は普通の男だ、

 勝てそうにない相手に普通に行くようではそれは普通ではないよ」



「シグナム…おまえ…」



「ああ、もう長くない、魂が腐りつつある、

 いや浄化されつつあると言ったほうがいいか、

 ここ最近は退屈だった、

 目的があった頃は、

 現世よりイキイキしていたものだが、

 やはり成した後のことを失念していた。

 疑問には思っていた、違和感は感じていた、わかってもいた、

 それでもその結末に自分が納得していないことに気づかなかった、

 その結果がこのザマだ、」



「質問に答えてくれシグナム」



「ああ、この世界で、現世を除く縁、それはもうおまえだけだ、

 他はもう断ち切った、

 ヴァルディリスも、他の連中も、

 もう俺にとっては過去、

 王を残しほとんどが霊体化し、

 城に形だけ生きた証を残すかのように残しての浄化を選んだ、

 俺は、人のままの姿が良かった、

 だから迷惑かと思ったがな、おまえを頼った、ただそれだけだ。」



「……」



「すまんな、困らせるとはわかっていた。

 だが、おまえと少しの立ち会い、そこに確かにあった、

 あの日の、

 苦しかった、

 楽しかった本物、

 生きているという実感、

 おまえはまだ見失っていない、あの日のまま、」



「シグナム…」



「羨ましかったんだ、目指し終わったものと、目指し続けているもの、

 だから最後に会いたかった、叶ってよかったよ、」



「だが、一人にもいつか限界が来るかもしれない、

 ……そうだ、最後に…お前に言いたかったんだ……、

 吾妻龍人、

 お前にこの先…、良き『縁』があらんことを、」



「おせっかいなやろうだ、だが、忘れちまうかもな」



「それはないな…、お前はきっと忘れない…、

 お前は…そういうやつだ…、」




「…じゃあな、シグナム・カイエン」




  「ああ、ありがとう…、吾妻龍人…、」




 シグナムは消え去った、浄化され、霊子となり飛び散った、






 


「へーそうかぁ いい『縁』あったじゃない、〈チラッチラッ〉」


「そうだそうだっ」



 旭とリオレイルが徒党を組んでそう言葉を龍人に浴びせる。



「そうなるから言うの嫌だったんだけどな、(なにがチラッチラッだ、)」



「東亜って国は学校で少しかじった程度だけど、印象的には観光地って感じだけど」

「まぁな、俺らの時代じゃもうアメリカ領だしな、その認識はしゃーない」



「それより龍人、ヴァルディリス王はいまだに健在なのか?(実は知っているが)」



「まあな」



「不思議でな、部下もほとんどいなくなったというのにまだ残るとはな、

 龍人のように目的が有るのなら話は別だが」



「エラーは出てるっぽいぜ、明らかに様子がおかしかった。

 限界が近いのかもな、それに、カオスアニマを取り込んでるって言う話だし、

 その影響でおそらく耐えられているんだろう。」



「今戦ったら勝算はあるのか? 龍人」



「…さあな」 



 こうして夜の時間は過ぎていった。




あっつい、引きこもるが正義。

適度な運動も正義。

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